回路とシステム理論特論

通信機能の高度化のためには，信号処理システムの発展が不可欠である。回路とシステム理論は信号処理システムを構成するための基礎理論であり，その内容は多岐にわたっているのであるが，本講義ではディジタルフィルタを中心とする離散時間回路の構成論のより進んだ部分をトピックス的に論じる。具体的には，低感度ディジタルフィルタ，可変特性ディジタルフィルタ，適応ラインエンハンサ, VSLI信号処理システムなどの現状を講義する。

講義で取り上げたトピックスの中から興味のあるものを一つ選び，問題の設定から解決策の提案までを一つの研究報告としてまとめたものを提出する．成績はその内容で評価する．