4M542000

材料物性特論

Structure and Properties of Materials

開講部

大学院理工学研究科 修士課程

開講学科

機械工学専攻

開講学年

1年次

開講時期

後期

単位数

2

単位区分

特修

系列区分

特論

講義区分

講義
教授高﨑明人この授業の2010年度のアンケートを参照

科目英語名称

Structure and Properties of Materials

授業内容

機械工学では,ほとんどの場合,金属材料を連続体(巨視的)として取り扱っている。しかし,微視的には,金属材料は原子が規則正しく配列した結晶の集合体であり,巨視的な性質や現象はこれらの微視的なものに支配されている。そこで,本講では,まず,金属材料のミクロ的な結晶構造の理解を深め,さらに,金属材料の示す性質のうち,特に機械的性質(塑性変形)を取り上げて,微視的な観点から材料の性質を考える。授業では,関連する欧文テキストを用い,各々の学生の担当分野を指定し,学生のプレゼンテーションを中心とした輪講(ゼミ)形式で進める.また,金属結晶に関する測定の実験・実習も行う。

授業計画

1.イントロダクション
結晶内の原子欠陥と材料の強度について
2.結晶とアモルファス,結晶の単位
3.金属結合,イオン結合および共有結合
4.金属の同素変態,多形
5.多結晶および単結晶材料の塑性変形,結晶の理論密度
6.金属材料の結晶学
結晶の面および方位の表し方
7.結晶のすべり系と塑性変形
8.原子欠陥
原子空孔,転位および積層欠陥
9.金属材料の物理的特性
密度,融点,ヤング率
10.金属材料の強化機構
結晶粒の微細化による強化,転位の導入による強化,固溶強化,分散強化
11.金属材料の機械的試験
引張試験,破壊じん性試験,疲労試験,クリープ試験
12.結晶材料の測定法
13.結晶材料測定の実験・実習

評価方法と基準

各自の担当する輪講のプレゼンテーションおよび実験・実習のレポート

教科書・参考書

適当な欧文専門書を指定する.
(テキストは毎年変更している)

環境との関連

環境に関連しない科目

最終更新 : Fri Jul 01 07:23:02 JST 2011