次の研究分野の一つを選択して建築環境工学について研究する。
1.都市活動に伴うエネルギー消費量等を削減するための技術として、都市内の未利用エネルギー、分散電源を活用した地域エネルギーシステムについて調査・研究を行う。また地域の住環境整備の基礎資料として、地域住民(子供、一般、高齢者等)の生活圏の大きさやコミュニティ活動等の調査・研究を行う。
2.サステイナブル社会を目指すうえで、建物の地球環境に対する負荷を軽減する必要があるが、そのためには環境性能を評価する手法や考え方が重要である。環境負荷削減技術への取り組みとしての評価手法に関連した研究を行う。また、快適でかつ効率の高い次世代型の建築空調設備、環境制御技術に関連した研究を行う。
3.建築の空気質問題は産業用空調での製品汚染と一般空調での健康問題に大別され,両分野でVOCが課題となる等問題が進行している。それらの物理的機構の解析は各々進められるも,制御・検証に関しては目標策定段階で既に論理構築が困難という問題が顕在化している。これら空気質制御問題に対し,統計的・物理的両側面からの最適な制御・検証手法の研究を行う。