本学の建築構造研究の伝統的な特徴は「耐震構造」を扱ってきたことである。最近の地震被害は従来の構造設計思想の見直しを我々に迫っている。耐震構造の設計や解析に必要な基本的な手法を,最近の文献を調べながら理解することを目標とする。具体的には,塑性設計を前提として,建物に加わる荷重・応力計算法・断面設計法などをコンクリート構造や鉄骨構造について研究する。
演習や実験は,主に修士論文の作成に関連してくる諸問題に焦点を絞り,個々の課題を解いていく。各人が持っている課題を担当教員と相談しながら演習問題として解いていくことになる。これらは構造を修得する上で非常に重要であることが理解されよう。