地盤工学研究は,土質力学・基礎工学・地盤振動工学などがその中心分野であるが、我々人類の生活基盤である地球の地殻を学問対象とするという広い視点で、応用地質学・岩盤力学などの分野も念頭において取り組みたい。
また本研究分野では、理論的取り組みが極めて重要であるが、同時にバランスのとれた技術的判断能力も不可欠であり、特定テーマの研究を深めることと総合的判断能力の涵養を目指したい。
最近の研究テーマ例
1.河川堤防の浸透安定性と設計法
2.ロックフィルダムの地震時変形量推定法と性能を考慮した安全性評価
3.締固めによるロック材料の現地密度特性を考慮した現地強度特性評価
4.締固め材料の透水異方性の現地測定結果及びそれらと密度特性分布との関連
5.軟弱地盤に施工された地盤改良体の動的挙動解析
6.土木構造物の分布と築造年代および断層との関係からみた立地特性
7.既設アースフィルダムや河川堤防の構造特性と歴史的変遷および築造方法の変遷
8.串団子モデルを用いたDEM(個別要素法)解析による粒状材料の変形・強度特性表示 とロックフィルダムの地震時変形解析への適用
特別演習は,学生が教員との討議を経て選択した研究テーマに関し研究・討議を行う。
特別実験は,学生が選択した研究テーマに関し,実験を含む研究活動を通じてその本質の解明をはかる。