都市の経済活動や市民生活を支えるためには、水・ごみ・エネルギーインフラや緑・地域交通インフラの整備が不可欠です。戦後の経済復興期に「産業インフラ」への重点的な投資が行われ、その後の経済成長期には生活水準(シビルミニマム)の向上のため、ごみや下水道など「民生インフラ」への投資が重点的に推進されてきました。
これからの時代には「自立・循環型都市」の形成が課題であり、従来の大規模なインフラに代わり、資源・エネルギーの効率的利用や環境負荷低減の視点から、地域に密着した小型・分散型技術システム(環境基盤システムと呼ぶ)が必要となっています。
本科目では、このような従来型のインフラから新たな環境基盤システムへの展開を前提に、当該システムに関わる計画設計手法及び実際の事業化手法について研究します。