5M760000

水圏環境特論

Environmental Hydraulics

開講部

大学院理工学研究科 修士課程

開講学科

建設工学専攻

開講学年

1年次

開講時期

後期

単位数

2

単位区分

特修

系列区分

特論

講義区分

講義
教授菅和利この授業の2010年度のアンケートを参照

科目英語名称

Environmental Hydraulics

授業内容

水域,水が創り出す環境と社会との関わりを水圏,気圏,地圏との相互間系に視点をおいて取り扱う。水は地域環境を形成し、この地域環境が地域の文化を形成する。どのような水圏環境を形成するのかを決定する「意思の時代」には、関連する多くの情報を知っておくことが必要である。近年課題となっていることを中心に解説する。流域の健全な水循環は森林、農村、都市を結合させた課題であり、流域の環境経営、行政経営の視点が必要になってきたいる。また、、世界との関わりとして世界の水危機と環境についても取り扱う。

授業計画

1.日本の河川、水資源の特色
2.水害の変遷と治水計画、治水から環境へ
3.都市化に伴う流出の変化、森林の有する水源涵養機能
4.河川を流域として理解する
5.地球上の水の総量と世界の水危機、水利用の量から質への転換
6.都市化に伴って変化する水環境
7.環境に及ぼす水圏の役割(ヒートアイランドと水域の冷源効果)
8.水辺環境の保全(多自然型川づくりと生態系の保全)
9.水質保全と水質に関する見えない危機
10.アメニティーの価値(水環境要因の定量評価)
11.流域での環境資源を活用した流域経営
12.水圏環境整備と都市整備事業の事例研究(学生による調査、発表)
13.水圏環境整備と都市整備事業の事例研究(学生による調査、発表)
14.東南アジア地域での渇水と洪水

評価方法と基準

幅広い視点で水と自然、社会との関わりを理解しているかを評価するために、授業時間中に演習、課題提出を行う。また、学生が調査した結果を発表し、討議を行うことにより、問題解決能力を評価する。これらを総合して評価を行う。
評価の基準は成果のレベルの高さより、努力の大きさによって評価を行う。(講義に出席しないでレポートのみ提出しても評価しない)

教科書・参考書

講義はポワーポイントを用いて行うので、研究室のHPから各人資料をプリントアウトする。

環境との関連

環境教育科目 (環境教育割合100%)

最終更新 : Fri Jul 01 07:23:31 JST 2011