都市環境を,都市における水・物質・エネルギーの流れとしてマクロ的にとらえ,自然系と人工系の二つの面についてその最適な制御を考える。都市システムへのインプットとしての水資源・物質・エネルギー資源の安定的な供給,アウトプットとしての廃水・廃棄物・廃熱の適切な処理。これらを持続的な都市システムの必要条件と考え,利用可能資源量と環境容量を都市環境制御の基本概念として調査解析を行う。
特に,重点的に取り組んでいるテーマは以下の通りである。
1.都市の洪水制御と水循環の保全−水文流出の素過程に関する数値モデルの作成と解析
2.都市のエネルギー利用と熱環境の改善−熱帯夜の形成と熱環境容量の関係について
3.都市生態系としてみた都市の物質代謝の解析。