生物が持つ機能は工学的に見るとアイディアの宝庫であり、これらの応用は魅力的である。例えば、エレクトロニクスの分野から見ると、脳における情報処理や神経伝達機構、生体膜が持つ情報受容や伝達機構、生体のエネルギー変換機構、などの多くの優れた生体機能は今後、エレクトロニクス技術の新たな展開の鍵を握っていると考えられる。この生物の優れた機能を利用あるいは模倣することにより、高性能バイオデバイスあるいはシステムの開発を行う。このような研究分野をバイオエレクトロニクスと呼ぶ。主な研究テーマは次の通りである。
1半導体技術を用いたマイクロバイオセンサーの開発、2表面プラズモン共鳴バイオセンサーチップの開発、3遺伝子チップの開発、4生物燃料電池の開発、5新規機能性導電性ポリマーの創製。