宇宙からはいろいろな情報が地球にやってくるが、X線・ガンマ線や宇宙線は、超新星残骸、パルサー、活動銀河核、暗黒物質、宇宙線の起源などについて重要な情報を提供する。こうしたX線・ガンマ線、宇宙線を気球や人工衛星を用いて観測することによって、高エネルギー宇宙現象の謎に迫ることができる。しかしながら、こうした宇宙の観測を行うには、検出器内で検出された信号を読み出し、データ処理を施して必要な情報だけを抽出し、気球や人工衛星から地上にデータを転送して、さらにデータを解析して科学的な情報を取り出す必要がある。そのため、観測装置のデザインやデータの解析にはいろいろな工夫が必要になる。研究室では装置の設計や性能評価、データ解析とそれらのためのモンテカルロシミュレーション、統計処理、また時には基礎実験等を行う。