1M540000

電子材料工学特論

Solid-State Electronics

開講部

大学院工学研究科 修士課程

開講学科

電気電子情報工学専攻

開講学年

1年次

開講時期

後期

単位数

2

単位区分

選択

系列区分

特論

講義区分

講義
教授長友隆男

科目英語名称

Solid-State Electronics

授業内容

科学技術の発達に伴い、材料が固有の性質を活かしただけでは社会のニーズに応えうる十分な性能をもつ電子デバイスを提供できなくなっっている。例えば、光通信システムでは、光ファイバー(石英)の減衰量の最も少ない波長域が1.5μm帯にあるので1.5μm帯の発光素子及び受光素子を必要とするが、シリコンやゲルマニウムなどの元素半導体ではその要求に対応できず、四元化合物半導体の組成を制御してニーズに合う新しい半導体材料を設計し、創製することで解決を図っている。既存の材料物性を活かした電子デバイスの開発は必要であるが、ニーズに対応して材料設計を行ない、新しい電子材料を創製する時代を迎えている。本特論では材料設計を念頭に置き,無機及び有機の光電変換材料(受光及び発光)とデバイスを中心に講義を進める。

授業計画

1.半導体工業の発展
2.電気電子材料とデバイスの評価
3.透明電極(酸化インジウム錫、酸化錫、酸化亜鉛)
4.光検出器(フォトダイオード、フォトトランジスタ)
5.太陽電池(シリコン、非晶質シリコン、化合物半導体)と高効率化
6.ルミネセンス(photo-, cathode-, electro-)と有機電界発光素子
7.発光ダイオード(紫外、青、緑、赤、近赤外)
8.半導体レーザーの基礎と応用
9.平面表示装置(液晶、プラズマ、有機EL、フィールドエミッション)
10.有機半導体、導電性高分子
11.薄膜およびナノ粒子の製造方法
12.量子井戸構造の基礎
13.量子ドットとその物性
14.フォトニクス結晶
15.将来展望

評価方法と基準

課題のプレゼンテーション(50%)とレポート(50%).

教科書・参考書

S.M.Sze, "Semiconductor Devices- Physics and Technology", Jphn Wiley & Sons, Inc.

環境との関連

環境関連科目 (環境教育割合10%)

最終更新 : Tue Feb 12 11:05:13 JST 2008