1M555000

生物電子工学特論

Bioelectronics

開講部

大学院工学研究科 修士課程

開講学科

電気電子情報工学専攻

開講学年

1年次

開講時期

前期

単位数

2

単位区分

選択

系列区分

特論

講義区分

講義
准教授六車仁志

科目英語名称

Bioelectronics

授業内容

バイオエレクトロニクスとは、生物の持つ優れた機能をエレクトロニクス分野に応用しようとする研究分野である。バイオエレクトロニクスの典型例であるバイオセンサーは、測定対象物の情報を電気信号に変換するデバイスの一つである。その使用の容易さ、コンパクトなサイズ、リアルタイムでのモニター、試料の前処理が不要などのため環境や医療計測において有用である。バイオセンサーは二つの部分から構成されている。一つは目的とする物質のみを認識する部分(分子識別素子)であり、もう一つは認識したという情報を電気的な信号などに変換する部位(信号変換素子)である。前者に生物由来のもの(主に生体分子)を用いるために「バイオ」センサーと呼ばれる。本講義は、バイオセンサーおよびバイオエレクトロニクスについて行う。

授業計画

1.序論、バイオナノテクノロジー/バイオエレクトロニクスとは?
2.バイオのナノ構造
3.生体分子の超分子化
4.生体模倣工学
5.酵素センサー
6.微生物センサー
7.表面プラズモン共鳴バイオセンサー
8.圧電素子バイオセンサー
9.遺伝子診断とDNAチップ
10.生命工学を支えるエレクトロニクス
11.バイオMEMS/微小分析システム
12.ユビキタスバイオセンシング/バイオインフォマティックス
13.メディカルナノテクノロジー
14.組織工学/再生医療応用
15.総括

評価方法と基準

講義中の発言50%、発表50%を100点満点とし、総合得点60点以上を合格とする。

教科書・参考書

参考書:六車仁志著「バイオセンサー入門」コロナ社
堀池靖浩・片岡一則共編「バイオナノテクノロジー」オーム社

環境との関連

環境教育科目 (環境教育割合30%)

最終更新 : Tue Feb 12 11:05:17 JST 2008