高機能電力機器特論

電力系統に用いられる機器の種々の問題、特に高電圧絶縁に関連した課題をとりあげる。まず、交流の系統のモデルから始まり、高電圧送電設備の歴史的な経緯と現状を述べる。次に、雷などの種々の要因で発生する異常電圧の生じるメカニズムと機器の耐電圧の特性を取り上げる。そして、機器の絶縁が耐えうるレベルに異常電圧を制限する避雷器について述べると同時に、その特性と機器の絶縁レベルとの協調をとる絶縁協調の考えを学習する。さらに電力系統の最近の新たな課題についても話をする。
上記講義と併行して、電力システムにおけるスイッチング時の過渡異常電圧の解析法およびその特性について輪講形式で相互啓発をはかりながら学習し、適宜演習問題をレポートの形で提出してもらい、学習効果の充実を図る。

授業計画

1．	送電電圧と送電容量
2．	送電線路　　　　　　レポート１
3．	主要な電力機器
4．	開閉機器　　　　　　レポート２
5．	電力系統における異常電圧
6．	開閉過電圧　　　　　レポート３
7．	雷過電圧
8．	機器絶縁の実態　　　　レポート４
9．	サージの抑制と避雷器
10．	絶縁協調　　　　　　　レポート５
11．	絶縁レベルの低減
12．	電力機器の新しい動向　　　　　　　　レポート６
13．	電力機器の新しい問題(1)
14．	電力機器の新しい問題(2)
15．	変電機器の実際の問題（特別講義）

評価方法と基準

テキストの演習問題の中からレポートを６回提出してもらう。そのレポートの評価点および，授業中にテキスト本文（英文）の解釈を毎回課すのでその理解度も加味して総合的に評価する。

開講部	大学院理工学研究科　修士課程
開講学科	電気電子情報工学専攻
開講学年	1年次
開講時期	前期
単位数	2
単位区分	特修
系列区分	特論
講義区分	講義

1M685000

科目英語名称

授業内容

授業計画

評価方法と基準

教科書・参考書

環境との関連