2M960000

超電導材料特論

Superconducting Materials

開講部

大学院理工学研究科 修士課程

開講学科

材料工学専攻

開講学年

1年次

開講時期

後期

単位数

2

単位区分

特修

系列区分

特論

講義区分

講義
教授村上雅人この授業の2010年度のアンケートを参照

科目英語名称

Superconducting Materials

授業内容

超電導材料を応用する際に重要な臨界電流密度に関して,材料の基礎物性,プロセス及び組織との関連について述べる。主な内容は以下の通りである。

授業計画

1.電気伝導性と電子フォノン相互作用
2.超伝導メカニズム BCS機構 フォノンを媒介とした電子対生成
3.超伝導現象と熱力学  超伝導転移を熱力学で理解する
4.第一種超伝導体と第二種超伝導体 超伝導/常伝導界面エネルギー
5.磁場の量子化 超伝導体内で磁場が量子化される機構を学ぶ
6.混合状態と輸送現象 第二種超伝導体の混合状態における輸送現象
7.量子化磁束のピニング効果と臨界電流密度
8.組織制御による臨界電流密度の向上
9.高温超伝導体の開発の歴史と経緯
10.高温超伝導材料の応用開発 高温超伝導材料の発見に至った経緯を紹介する
11.超伝導応用の現状 現在、超伝導が応用されている分野を紹介する
12.高温超伝導による磁気浮上  高温超伝導体によって磁石が安定に浮上する機構を学ぶ
13.バルク超伝導体の製造方法と応用分野

評価方法と基準

講義において簡単な小テストを行うとともに、講義内容のレポートを課す。
また、課題を与え、その課題に対する10分程度のプレゼンテーションを行い評価する。
特別講義に関しては、講義の内容と感想をまとめたレポートを提出し、その内容を
評価する。
少テスト:30点、プレゼンテーション:50点、レポート:20点

教科書・参考書

教科書 高温超伝導の材料科学(村上雅人著,内田老鶴圃)
参考書 はじめてナットク超伝導(村上雅人著、講談社ブルーバックス)
Melt processed high temperature superconductors (M. Murakami, World Scientific)
Critical currents in superconductors (T. Takizawa & M. Murakami, Fuzanbo International)

環境との関連

環境教育科目 (環境教育割合40%)

最終更新 : Fri Jul 01 07:24:14 JST 2011