8M101100

知的財産権戦略

Intellectual Property Rights

開講部

専門職大学院工学マネジメント研究科

開講学科

工学マネジメント専攻

開講学年

学年共通

専門領域

技術・産業論

開講時期

前期

単位数

2

単位区分

選択

系列区分

講義

講義区分

基本

和田靖郎

キーワード

知的財産権、日米におけるプロパテント政策
特許要件、特許制度の枠組み、権利の解釈
企業における知的財産戦略
知識社会、非必要経済、技術革新の小幅化
R&Dの同期化

授業の概要

研究開発の成果を権利として保護するとともに、広く社会に公開する制度が特許を中心とする知的財産制度である。研究開発を効率よく進め、かつその成果を適切に保護するためには知的財産制度に対する理解を深めることが大切である。2002年12月には知的財産基本法が公布され、プロパテントと呼ばれる特許重視政策がわが国でも急速に進んでいる。本講義では、知的財産を巡る最近の動向と民間企業における知的財産管理の経験を踏まえて、特許制度を中心に研究者にとって必要な知的財産権の基礎知識について解説する。
なお、講義の前半には4回にわたって特別講師として宗定勇氏(日本知的財産協会専務理事、元・三菱化学・執行役員・知的財産部長)を招聘し、知的財産制度の沿革と本質について説明した上で、日本企業が今後いかに知的財産を企業戦略に取り込んでいく必要があるかを議論する。

授業計画

第1回.講義の進め方、知的財産権とは何か
第2回.「今、日本は」(1)制度の沿革と最近の動向
第3回.「今、日本は」(2)知識社会と知的財産権
第4回.「今、日本は」(3)グローバル化と知的財産権
第5回.「今、日本は」(4)企業戦略からみた特許
第6回.特許要件(1)
第7回.特許要件(2)
第8回.特許制度の枠組み(1)
第9回.特許制度の枠組み(2)
第10回.特許情報の活用、明細書の読み方
第11回.権利の解釈と特許紛争(1)
第12回.権利の解釈と特許紛争(2)
第13回.実施権、職務発明
第14回.実用新案、まとめ
第15回.レポート報告会

評価方法と基準

授業への出席率、授業での発表成果、小テスト・提出レポート成績の総合評価による。

テキスト

竹田和彦『特許がわかる12章(第6版)』2005年、ダイヤモンド社。
講師作成の配布資料。
(参考書)
藤川義人著『よくわかる知的財産権』2004年、日本実業出版社。

履修条件

企業における知的財産管理、とくに特許管理に関心を持つ者が望ましい。

環境との関連

環境に関連しない科目

最終更新 : Sat Apr 03 01:47:49 JST 2010