環境問題の解決方法の一つとして微生物を用いた研究を主に行っている。主なテーマとしては1 酸性土壌を改良してバイオマスの生産を高めるために、空気中の窒素ガスを固定してアンモニアを生産する菌株のスクリーニングし、さらにそれら窒素固定菌の変異株の作成を行う。2 海洋中の難分解性環境汚染物を分解代謝する微生物を、海水よりスクリーニングし単離・同定・遺伝子解析を行う。それとともに海水を用いて活性汚泥の製造を検討する。3 ダイオキシン分解系の酵素の精製・結晶化・X線結晶解析及びケモスタットを用いた酵素進化の実験を行う。4 嫌気条件下で芳香族炭化水素を分解する嫌気性の菌株及びハロゲン化合物から脱ハロゲンする菌株のスクリーニングを行う。また、遺伝子導入により嫌気条件下で脱ハロゲン出来る菌株の造成も行う。
2年間で上述のすでに稼動している研究テーマを理解し、さらに発展させる。