円熟期を迎えつつある今日の情報通信分野においては,「如何に効率かつ高信頼に通信を行うか」という旧来の問題よりも,「情報通信技術を用いて何をするか」という点が重要になりつつある. 本科目では,卒業後に何らかの形で情報通信技術に触れる機会の多い今日の電気・電子系の大学院生が,情報通信技術の要点を理解した上で,それを様々に応用できるようなセンスを養うことを目的とする.具体的には,まず,情報通信分野の動向や基本的な知識を講義形式で説明し,情報通信技術を取り扱うための基礎知識を養う.次に,情報通信の応用分野における内外の良質な論文を用いて論文輪講を行い,ディスカッションベースで授業を進めることで,情報通信技術を様々に応用するためのセンスを習得する.