システム制御とは、対象とするシステムを人間が望むとおりに働かせるために、システムの特性を改善し、操作や運用の仕方を設計し、システムを稼働させることを実現することである。
システム制御は、対象に対し望ましい結果が与えられたときに、それを達成するための操作方法を求めるという“因果の逆計算”を行う。この因果の逆をたどる計算は、実際の物理過程から離れ、論理演算に基づいた情報処理装置を用いて行うことである。
本研究室では、下記の研究テーマを取り上げている。
1.頑健な制御(ロバスト制御)および賢い制御(インテリジェント制御)の開発、特に、ヒステリシスを含むシステムの制御に関する研究
2.システムの入出力信号に基づいてモデリングを行う手法(システム同定)
3.人間の脳の知的活動機能の人工的な実現に関する研究、特に、人間の学習や連想記憶の機能の理解や哺乳動物の生体時計に関する研究
4.人間の視覚情報処理機能の解析に関する研究、特に、視覚情報から運動物体の認識や理解に関する研究
5.ロボットの軌道計画