産業の基盤となるエネルギーシステムやプラントは,様々な機器やコンポーネントによって構築されているが,それらの中には,熱流体を直接利用するもの,あるいは熱流動現象の影響を受けるものが少なくない.特に最近は,機器の複雑化・高性能化が急速に進み,精緻な技術と信頼性に基づく広範な熱流体知識が要求されるようになっている.
本研究では,物理現象に対する原理的な視点から熱と流体が関与する種々の現象にアプローチし,実験および数値シミュレーションを併用して,対象となる現象の解明と予測を試みる.なお,現在の主な研究テーマは,下記の通りである.
(1)乱流制御に関する研究
(2)衝撃波と超音速流れとの干渉に関する研究
(3)ディスク型燃料電池を模擬した円板流路内でのガス流動特性に関する研究
(4)弱電離プラズマを用いた超音速流れの制御に関する研究
(5)旋回流による遠心効果を利用した集塵機構の最適化に関する研究