3M287100

応用電気化学研究

開講部

大学院工学研究科 修士課程

開講学科

応用化学専攻

開講学年

学年共通

開講時期

通年

単位数

1

単位区分

選択

系列区分

研究指導

講義区分

特別演習
准教授今林慎一郎

科目英語名称

Applied Electrochemistry / Exercise 1

授業内容

 電気化学デバイスに応用されている酸化還元反応は電極と電解質が接するナノメートルオーダーの薄い空間(電極|電解質界面)で起こるため、デバイスの小型・高機能化のためには分子レベルで制御された界面の構築が不可欠である。本研究では、電気化学の知識や測定手法を用いて既存の酸化還元反応や界面の問題点を解析・解決したり、金属ナノ粒子・高分子を含む有機材料・酵素などの生体分子を用いて新しい電気化学界面の設計・構築することを目的として研究を行うことによって、電気化学を中心とする物理化学的な考え方、知識、バックグラウンドを身に付けることを目指す。研究テーマ例を以下に挙げる。
  (1) 固体高分子形燃料電池の劣化メカニズムに関する研究
  (2) イオン液体を溶媒に用いた電気化学反応に関する研究
  (3) ナノ多孔体電極の作製と酵素電極系への展開
  (4) 感熱応答性高分子で保護したナノ粒子の作製と高分子の相挙動の解析
  (5) 環境に優しい新規なめっき反応系の開発
 実験研究をすすめるということは、一般に 「(1)研究の目的と意義を明確につかむ。教員の提案を安易に受け入れるのではなく納得するまで調査やディスカッションを重ねる」→「(2)目的を果たすための方法をデザインする」→「(3)実験を重ねる」→「(4)実験結果をまとめ、これを説明できるような仮説を立てる」→「(5)仮説を証明するような実験を考える」→(3)→(4)→(5)→・・・→「(6)新しい事実の発見、事実の新しい解釈など重要な結論に至った時点で研究の評価(論文、学会)を受ける」 の過程を経ます。この過程を教員の助言のみで遂行できるように指導すると同時に、優秀な研究成果を得た学生には国内外の学会における発表や学術誌への投稿の機会を与える。

評価方法と基準

実験研究への取り組み方および成果(50%)、セミナーにおける発表状況(35%)、外部研究発表状況(15%)を100点とし、総合得点60点以上を合格とする。

教科書・参考書

自分のテーマに関連する事項を含む教科書や学術論文を教員の助言を手がかりに自分で探して使用する。

関連科目

応用電気化学特論1, 2

環境との関連

環境関連科目 (環境教育割合25%)

最終更新 : Tue Feb 12 11:24:35 JST 2008