8M203000

エネルギーシステムマネジメント論

Energysystem Management

開講部

専門職大学院工学マネジメント研究科

開講学科

工学マネジメント専攻

開講学年

学年共通

専門領域

環境・エネルギー

開講時期

後期

単位数

2

単位区分

選択

系列区分

講義

講義区分

発展

秋山算甫

キーワード

省エネルギー技術、カスケード利用技術
エネルギー変換、原動機、ヒートポンプ
気候変動、地球温暖化現象、環境劣化
技術立国、独創的技術創出
経済戦略、エネルギー戦略、安全保障

授業の概要

1.エネルギー/食料/水は人々にとって不可欠な基本資源であり、環境問題、ナショナリズムそして様々な文化等と複雑に影響を及ぼしあっていることから、工学的視野のみならず文理横断した俯瞰的視野を身につける。2.有限資源である化石エネルギー、新エネルギー、未利用エネルギー、そして原子力の最適組み合わせを、ともに考える。3.エネルギー問題は、エネルギー安全保障等の国家視点の施策と技術開発が必要であり、それがどのような具体的且つ定量的な国家将来計画となっているかを最新の資料を用いて理解する。4.今後、CO2削減に向けた省エネルギーシステムをマネジメントしていく際には、エネルギーの質を重視し、高温から環境温度まで「とことん食い尽くす」ことが重要であることを熱力学の基礎に立脚して定量的に理解する。5.双方向コミュニケーションを重視した講義である。

授業計画

第1回.オリエンテーション —— 目標の共通認識と共有化
第2回.独創的技術創出のための思考プロセス
第3回.俯瞰的視野を有するエネルギー・環境問題の捉え方
第4回.地球環境に何が起こっているか?
第5回.気候変動に関する最先端知見(IPCC原書)の理解と発表
第6回.気候変動とエネルギー消費についての総合デスカッション
第7回.日本の基本エネルギー戦略 — 国家エネルギー戦略等
第8回.日本の省エネルギー技術戦略 — 技術マップ・ロードマップ
第9回.日本のエネルギーフローの分析評価(エネルギー有効率)
第10回.上質なエネルギーと低質なエネルギー
第11回.エネルギー変換サイクル
第12回.エネルギー変換機器及びシステム
第13回.エネルギーのカスケード利用システム
第14回.TRIZ/USIT概念を用いた新商品・システム創出
第15回.CO2排出削減に有効な分野と解決策案の提案と討論

評価方法と基準

出席点:40%、原書要約・発表・討論:30%、最終レポート:30%

テキスト

1.新・国家エネルギー戦略と省エネルギー技術戦略(経産省)
2.熱エネルギーシステム 藤田秀臣他、共立出版、1999

履修条件

特になし

環境との関連

環境教育科目 (環境教育割合30%)

最終更新 : Sat Apr 03 02:08:00 JST 2010