04120200

塗料・塗装工学概論

Introduction to Surface Treatment Technology

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玉田明宏この授業の2010年度のアンケートを参照

授業の概要

塗料と塗装は、社会資本のみならず、日常のあらゆる製品に使用される各種の材料に対して防食保護、美観などの機能付与のために広く適用されている.この塗料を構成する有機材料の特性と施工・利用に関する工学的技術について基礎的に教育すると共に、高機能化、省力化、省エネルギー、LCC、安全、地球環境問題等の技術と課題を講義、調査により学習させる.

達成目標

1.各種塗料の組成と特性、各種構造物・製品の塗装仕様と施工法について理解すると共に、今後の開発展望と工学的、社会的課題について議論できる実力を養成する.

授業計画

1.塗料・塗装概論
  1.1.塗料の構成と分類
  1.2.塗膜の硬化形態
  1.3.塗料・塗装の技術
2.塗料の種類と特長(1)
  2.1.伝統的JIS塗料
  2.2.汎用JIS塗料
3..同上(2)
  3.1.特定用途向JIS塗料
  3.2.JISにない高性能塗料
4.塗膜の物性
  4.1.塗膜の流動性と機械的性質
  4.2.塗膜の防食機構
  4.3.塗膜の色と光沢
5.塗装技術
  5.1.塗装方法
  5.2.乾燥硬化方法
6.金属の塗装(1)
  6.1.下地処理と化成処理
  6.2.自動車、車輌、電気製品、缶、他
7.金属の塗装(2)
  7.1.前処理・下地処理
  7.2.塗装システムと性能
  7.3.橋梁、タンク、鉄骨、船舶
8.コンクリート・建築用塗装
  8.1.コンクリートの素地調整と塗装仕様
  8.2.建築・住宅用塗装仕様
9.木材の塗装
  9.1.木材の表面特性
  9.2.木材の塗装
10.特殊塗装
  10.1.プラスチックの塗装
  10.2.道路・紙・工芸品の塗装
11.機能性塗装
  11.1.電磁気・光・機械・化学的・他
  11.2.振動、着氷、抗菌、他
12.塗装の診断
  12.1.塗料塗装検査
  12.2.診断と寿命予測
13.安全と環境
  13.1.安全法規
  13.2.環境法規と対応技
14.講義総括
15.期末定期試験
評価方法

評価方法と基準

レポート(3回)及び期末定期試験にて評価する。科目の合否は、(レポート3x10点満点)、および定期試験(70点満点)として、総合得点が60点以上を合格とする。なお、評価を受けるためには、授業日数の2/3以上の出席が必要である。

教科書・参考書

教科書:講義用図表資料
 (コピー配布用)

履修前の準備

高校化学の高分子化学の復習またはその自習をしていることが望ましい

学習・教育目標との対応(機械工学科)

1.(E)機械の運動機構や動特性,構造や強度,物質・運動量・エネルギーの流れなど,機械工学の基盤技術に関わる物理現象を,自然科学の法則に基づいて理解することができる.

学習・教育目標との対応(機械工学第二学科)

1.(E)機械工学における基盤分野の理解に必要な基礎的な数学の知識と応用能力,実験・分析の遂行に必要な確率・統計,情報処理の基礎的な知識や自然現象を数学的にモデル化し,シミュレーションする基礎的な知識と応用能力を習得する (1) 基礎的な数学の知識 (2) 実験データの分析能力 (3) 情報リテラシの習得 (4) 自然現象をモデル化し,シミュレーションする能力

学習・教育目標との対応(応用化学科)

1.(A)応用化学をささえる工学一般・自然科学・情報技術に関する知識と,その応用能力.

学習・教育目標との対応(電気工学科)

1.A1:種々の文化および社会の発展の歴史を理解して、説明することができる。

オフィスアワー

金曜日、講義終了後、講師室にて。

環境との関連

環境関連科目 (環境教育割合20%)

最終更新 : Thu Mar 28 07:43:50 JST 2013