04163200

生物と環境の保全

Conservation Biology

所属する学科・専攻を選択してください

清野聡子この授業の2009年度のアンケートを参照

授業の概要

 生物と環境の保全は、工学分野でもその重要性を増している。生物に関する基礎的な見方を習得し、人工物との差異を理解する。さらに、生物とその周辺の現象である“環境”を、相互作用やシステムとして考える。環境の保全は、個々の生物だけでなく、システム全体の保全が必要である。
講義では、関東地方を中心とする具体例をとりあげ、工学的な問題解決ともつなげて考える。さらに座学だけでなく、大宮キャンパスとその周辺は、本講義のテーマの観点から興味深いフィールドであるため、実地の理解促進のためのフィールドワークも行う。

達成目標

1.生物と環境の基本的な見方を習得する。
2.環境問題への様々なアプローチについて理解する

授業計画

1.イントロダクション:生物と環境の保全の現状と課題
2.生物の基礎知識:動物の特徴
3.生物の基礎知識:植物の特徴
4.生態系と物質循環
5.“環境”に関するさまざまな視点、考え方
6.キャンパスや周辺の生物と環境を観て考える(1)
7.環境問題の発生
8.環境保全:水、大気 −共有物をめぐって
9.環境保全:生態系 −システムの保全
10.環境保全:人間社会 —人間も生物である
11.キャンパスや周辺の生物と環境を観て考える(2)
12.環境と開発のせめぎあい
13.地球環境時代の新たな環境問題
14.生物と環境保全の問題解決に工学者ができること
15.期末テスト

評価方法と基準

小テスト(30%)、レポート(30%)、期末テスト(40%)を100点とし、総合得点60点以上を合格とする。

教科書・参考書

特に教科書は指定しない。参考書は随時紹介する。

履修前の準備

履修制限を行う(30名上限)。制限の理由は、講義中に意見発表を行う際の教育的効果のため。キャンパス内外の見学を行う際の安全と機動性の確保のため。
エクスカーション(教育的現地見学会)を予定している。関東地方にある、講義で取り上げる事例の現地を訪れる。相当時間を、授業時間として適宜カウントする。
身の回りの生物や環境に関心をもち、「なぜだろう」と考える習慣をつける。

学習・教育目標との対応(機械工学科)

1.(C-1)エネルギー問題や環境問題などについて,熱力学的視点からグローバルな議論ができる.
2.(D-2)文化・芸術・歴史・国民性など広い視野から機械技術の役割を捉えることができ,それらを柔軟な発想で設計や開発に生かすことができる.

学習・教育目標との対応(機械工学第二学科)

1.(A)学科の教育理念に基づき,設計・実験および卒業研究を中核として,人間環境および感性をも含めた総合的な視点で問題を捉えて機械を創成できる基礎的な知識と応用能力を身につける (1) 与えられた課題に対し,自ら考え,調査・検討し目的を達成する能力

学習・教育目標との対応(応用化学科)

1.(D)社会・文化と人間のかかわりを理解し,異なった立場からの考えを理解する柔軟性.

学習・教育目標との対応(電気工学科)

1.A2:技術が社会および自然環境に及ぼす影響と効果を理解し、説明することができる。

オフィスアワー

授業の前後の時間。講師室にて。

環境との関連

環境教育科目 (環境教育割合100%)

最終更新 : Thu Mar 28 07:43:55 JST 2013