A0130300

機械運動学

Kinematics of machine

開講部

工学部

開講学科

機械工学科

開講学年

1年次

開講時期

前期

単位数

2

単位区分

選択必修

系列区分

専門

講義区分

講義
講師野末健二

授業の概要

 機械運動学は、機械にとってもっとも理想的な動きをさせる機構を選び出していく学問である。すなわち、機械を構成する要素(歯車、カム、リンクなど)のしくみについて学習する一方、機素をそれぞれどのように接続し、かつ動かしていったらもっとも効果的であるかを、動画を用いたシミュレーションを使い、より効果的に学習していきたい。またものつくりにおいて主要部分である機械設計する場合に、機械の目的を達成するためにはどのような部品を用い、それらをいかに組み合わせればよいか判断するための具体的な計算手法の修得を第二の目的とする。

達成目標

1.日常使っているものの多くが機械運動学による機械要素の組合わせであることが理解できる。
2.実際の産業機械を例に、機械要素の実際使用とその効果が理解できる。
3.リンク、摩擦伝導、巻掛け伝動、流体伝動、歯車、カムについての基本的概念が理解できる。
4.各機械要素の基本的動きの計算手法が理解できる。

授業計画

1.メーカの技術者としての役割とそのコア技術としての機械運動学の必要性
2.機械とはなにか、機械運動学により実現される機械(作業)の実例紹介
3.機械と機構(機素、対偶、連鎖、機械の自由度)
4.瞬間中心 ケネディの定理、瞬間中心の求め方
5.機構における速度、速度の求め方
6.機構における加速度
7.リンク装置(1)四節回転連鎖
8.リンク機構(2)スライダクランク連鎖
9.カム装置(1)カム線図
10.カム装置(2)カムの輪郭
11.摩擦伝動装置(1)摩擦伝動機構
12.摩擦伝動装置(2)摩擦車の輪郭
13.歯車装置(1)歯形の条件、歯車各部の名称
14.歯車装置(2)インボリュート歯形、かみ合い率
15.期末試験

評価方法と基準

「評価方法および評価基準」
達成目標4は演習レポート、達成目標1,2および3は期末試験により評価する。
総合した科目の合否は、(レポート:30点満点)+(期末試験:70点満点)として、総合得点が60点以上を合格とする。

教科書・参考書

教科書:「機構学」稲田重男、森田鈞共著(オーム社)
参考書:「100万人のメカニズム」野口尚一ほか(アグネ)

履修前の準備

特になし

学習・教育目標との対応

1.(E)機械の運動機構や動特性,構造や強度,物質・運動量・エネルギーの流れなど,機械工学の基盤技術に関わる物理現象を,自然科学の法則に基づいて理解することができる.
2.(F)機械に関わる諸現象を物理の原理から数学的に導くことができ,機械の設計や性能評価に必要な技術計算ならびに統計処理を正確に適用することができる.

オフィスアワー

授業終了後、講師室で

環境との関連

環境に関連しない科目

最終更新 : Thu Sep 20 07:42:50 JST 2012