A0190700

機械材料2

Materials for Machine 2

開講部

工学部

開講学科

機械工学科

開講学年

2年次

開講時期

後期

単位数

2

単位区分

選択必修

系列区分

専門

講義区分

講義
准教授垣内邦昭

授業の概要

機械の構成材料として広く用いられる金属材料について、有効な材料の選択および合理的な材料設計のための基礎知識を与えることを目的とし、鉄鋼材料、銅合金、アルミニウム合金その他2、3の金属についてその特性を学ぶ。また、疲労強度に基づく材料設計についても学ぶ。

達成目標

1.各種材料の特性を理解し、用途、目的に応じた使い分けができる。
2.製造方法、炭素量に基づく鋼材の使い分けが理解できる。
3.鋼材の基本的な熱処理法の説明できる。
4.疲労強度設計の基礎的事項の説明できる。

授業計画

1.鉄と鋼
  製鉄、製鋼
  鋼の平衡状態図、鉄鋼の分類
2.鋼の熱処理1
  焼ならし、焼なまし
  金属組織と機械的性質
3.鋼の熱処理2
  焼入れ、焼戻し、恒温変態
  金属組織と機械的性質
4.合金鋼、特殊鋼
  鋼に及ぼす合金元素の影響
  構造用合金鋼の熱処理と機械的性質
  ステンレス鋼の分類と機械的性質
5.鋳鉄・鋳鋼
  鋳造方法と鋳鉄の組織
  鋳鉄の種類と機械的性質
6.JIS鉄鋼材料
  JIS鉄鋼材料の記号、成分、熱処理、用途
7.アルミニウムおよび
  その合金
  アルミニウムおよびその合金の種類と特徴
8.銅およびその合金
  銅およびその合金の種類と特徴
9.チタンその他非鉄金属
  チタンおよびその合金の機械的性質
  マグネシウム、ニッケルその他金属
10.金属材料の疲れ強さ1
  亀裂の発生と伝播
  S−N曲線
11.金属材料の疲れ強さ2
  疲れ強さと他の機械的性質との関係
  疲れ強さに影響を及ぼす因子
12.金属材料の疲れ強さ3
  疲れ強さに影響を及ぼす因子
  切欠き、表面粗さ、寸法効果
13.金属材料の疲れ強さ4
  疲労限度線図、疲労寿命設計例
14.金属材料の疲れ強さ5
  疲労寿命設計例、マイナー則他
15.金属材料の疲れ強さ6
曲げとねじりを受ける軸の疲れ強さ設計例

評価方法と基準

期末試験での得点が60点以上を合格とする。

教科書・参考書

宮川大海;金属材料工学,森北出版

履修前の準備

機械材料1を履修しておくことが望ましい。

学習・教育目標との対応

1.(A)材料,流体,熱・エネルギー,振動・制御,設計・加工,応用領域の6分野を柱として専門基礎知識を活用できるとともに,それらを互いに関連づけてデザインの基本概念を理解することで,技術的・社会的要求の実現に向けた具体的なプロセスを発案し,計画を遂行することができる.
2.(H)機械を実現するために必要な工学特有の手法(計測,制御,設計,加工,プログラミングなど)に習熟し,それらを問題の状況に応じて適切に使うことができる.

オフィスアワー

質問があれば下記の時間に連絡して下さい。
 大宮校舎、木曜昼、専門講師室
 豊洲校舎、木曜以外の平日昼(12:00〜13:00)

環境との関連

環境に関連しない科目

最終更新 : Thu Mar 28 07:44:26 JST 2013