A0390300

加工学

Machining

開講部

工学部

開講学科

機械工学科

開講学年

2年次

開講時期

前期

単位数

2

単位区分

選択

系列区分

専門

講義区分

講義
講師植木忠博

授業の概要

機械工業における生産加工技術のうち除去加工による成形について、その種類、加工理論、経験則および除去加工の評価方法について述べる。主に除去加工のうち切削加工を述べるが、切削加工は刃物による加工と砥粒による加工に分類でき、前者を切削加工、後者を研削加工と一般には言われている。切削理論では2次元切削で基礎を説明し、実際の切削である3次元切削理論について行う。研削では切削と研削の相違点を述べて、研削理論を行う。

達成目標

1.切削、研削の基礎理論を理解できる。
2.切削・研削条件を選定できる。
3.切削工具、研作砥石それぞれの寿命判定ができる。

授業計画

1.切削加工概説
   切削・研削加工について
個体表面の形成様式
   切削加工の分類
2.切削加工理論
   切削理論について
材料の変形と破壊
   切削機構
3.二次元切削
   切削における変形と力学関係
   すくい面における摩擦現象
   切削抵抗と切削条件
4.三次元切削
   三次元切削の幾何
   切削抵抗・切削温度
5.切削工具の摩耗、工具寿命
   工具材料・摩耗の形態・種類
   寿命方程式・寿命の判定
6.切削仕上面
   経済切削速度・能率切削速度
   切削仕上面・仕上面粗さの理論式
7.砥粒および研削砥石
   砥粒の種類と性質・研削砥石の構造と表示
8.砥粒および研削砥石
   研削の幾何
9.研削理論1
   砥粒切れ刃の形状と分布
10.研削理論2
   研削抵抗・研削温度
11.砥石の損耗と寿命
   砥粒の破砕と脱落・砥石寿命の判定法
   砥粒の摩減・砥石寿命の解析
12.仕上面
   研削仕上面・加工変質層
13.加工の測定と検査
   長さの測定・角度の測定
   表面粗さの測定・互換性加工
   加工誤差
14.特別講義
卒業生による、実社会での加工と設計の関連についての講義。
なお、卒業生の都合により開講週は変わる可能性がる。
15.試験

評価方法と基準

達成目標についての理解度を、レポートと期末試験により評価する。
レポート20点と期末試験80点=100点満点とし、総得点が60点以上を合格とする。
なお、レポート提出は時間を厳守すること。

教科書・参考書

大西久治「機械工学概論」、理工学社
小野・河村・北野・島栄「理論切削工学」、現代学社

履修前の準備

機械加工を修得していることが望ましい

学習・教育目標との対応

1.(E)機械の運動機構や動特性,構造や強度,物質・運動量・エネルギーの流れなど,機械工学の基盤技術に関わる物理現象を,自然科学の法則に基づいて理解することができる.
2.(H)機械を実現するために必要な工学特有の手法(計測,制御,設計,加工,プログラミングなど)に習熟し,それらを問題の状況に応じて適切に使うことができる.

オフィスアワー

講義曜日のお昼休みと授業終了後

環境との関連

環境に関連しない科目

最終更新 : Thu Sep 20 07:43:02 JST 2012