A0531200

機械ゼミナール1

Seminar on Mechanical Engineering 1

開講部

工学部

開講学科

機械工学科

開講学年

3年次

開講時期

後期

単位数

2

単位区分

選択必修

系列区分

専門

講義区分

ゼミ
機械工学科全教員

授業の概要

本授業は、創成科目の一環として機械工学科が開講するものである。具体的には、各担当教員の専門分野を中心として創造活動に関わるテーマを設定し、実験・製作実習・輪講・プログラミングなどを通じて、学生自らが問題を発見し解決する能力を開発していくことを目的としている。したがって「機械ゼミナール1」は、「卒業研究」などと同様、デザイン能力育成の一翼を担う科目として位置づけられる。そのため、履修対象学生数を10名前後とした少人数教育形式をとっており、各研究室において研究室教員の指導のもとで授業が行われる。
以下に指導教員とテーマを示す.テーマ等の詳細については、後期の授業開始時にガイダンスを開催し説明する。

達成目標

1.資料検索や情報収集,計測器や加工機械の取り扱い,数値処理の方法など,工学の研究を進める上で不可欠な基本的技術を遂行することができる.(主に評価方法と基準の(2),(5)を評価)
2.テーマに対するプレゼンテーションの草案をまとめることができ,これをもとに必要事項を簡潔にまとめた説得力のある発表資料を作成することができる.(主に(4)を評価)
3.テーマに対する調査結果を整理・考察し,プレゼンテーションを通じて論理的に発表することができる.(主に(3),(4)を評価)
4.テーマに関連する参考文献や情報を自主的に調査し,実験方法や計算処理に関する試行錯誤を重ね,より高度なレベルに向かって自らを導くことができる.(主に(3),(5)を評価)
5.工学問題の解決プロセスの一環として,インターネットや図書館等,種々のデータベースから必要な資料・文献・情報を取得し,それらを有効に活用することができる.(主に(3)を評価)
6.機械工学に関連した分野の新たな問題点に対して,それを解決するための手法を調査し,提案・遂行することができる.(主に(1),(2)を評価)

授業計画

オートジャイロの製作と飛行性能の評価
岡本 史紀 教授
管内流れの循環器
[到達目標]管内流れを通して,循環器流れを把握できること.
山口 隆平 教授
医用機械工学の基礎を考える
[到達目標]弾性管内の脈波伝播について説明できる.
藤本 哲男 教授
光計測の基礎
フォトダイオードとオペアンプを用いた光センシングの基礎と応用
山田 純 教授
熱流体現象のシミュレーション
・流体運動の基礎方程式が理解できる
・簡単な流れ問題についてFORTRANによるプログラミングができる
・計算結果の処理やプログラミング技法についてインターネット等で情報を取得し,各自のシミュレーションに適用することができる
角田 和巳 教授
マトリクス法による骨組み構造解析
[到達目標]計算機を用いたトラスの計算ができる。
小谷 邦夫 准教授
小型模型エンジンの製作
小型模型エンジンを製作し、熱エネルギーが運動エネルギーに変換する仕組みを理解する。
矢作 裕司 準教授
鋼の熱処理
到達目標:講義と実験により鋼の熱処理の基礎知識を習得する。
垣内 邦昭 準教授
細胞のバイオメカニクス
工藤 奨 準教授
ロボットの製作とコンピュータ制御
[到達目標] ライントレース型ロボットの電子回路,プログラムを製作し,センサーからの信号をフィードバックする制御設計の手順を理解する.
内村 裕准教授
加工機械の歴史
植木 忠博 講師
選別技術の基礎
選別の原理を理解し、模擬サンプルにより実験を行う。
佐伯 暢人 教授

評価方法と基準

プレゼンテーション(資料と発表内容)、レポート、調査結果のアブストラクト、実験・実習ノート、成果物(製作物や作成ソフトウェア)の評価対象のいくつかによって評価する。(1)問題設定力:20点満点、(2)構想力・(構想)表現力:30点満点、(3)総合応用力・創造力(問題解決力):20点満点、(4)コミュニケーション力:10点満点、(5)計画性・継続力:20点満点で評価し、100点満点で60点以上を合格とする。

教科書・参考書

各教員の指示による。

履修前の準備

基礎物理学の完全習得.

学習・教育目標との対応

1.(A)材料,流体,熱・エネルギー,振動・制御,設計・加工,応用領域の6分野を柱として専門基礎知識を活用できるとともに,それらを互いに関連づけてデザインの基本概念を理解することで,技術的・社会的要求の実現に向けた具体的なプロセスを発案し,計画を遂行することができる.
2.(H)機械を実現するために必要な工学特有の手法(計測,制御,設計,加工,プログラミングなど)に習熟し,それらを問題の状況に応じて適切に使うことができる.
3.(I-1)学習・発表・討議のプロセスを通じて身に付けた論理的な思考とプレゼンテーションスキルにより,他人の考えを理解し,自らの考えや意見を伝達することができる.
4.(J-1)インターネットを活用した自己学習や情報収集に習熟し,知的好奇心に基づいて自主的に学習を継続することができる.
5.(J-2)様々な視点からの技術探求が,新たな工学的発展につながることを理解し,より高い技術の修得へ自らを導くことができる.

環境との関連

環境に関連しない科目

最終更新 : Thu Mar 28 07:44:45 JST 2013