A0732600

医用生体計測

Biomedical Measurements

開講部

工学部

開講学科

機械工学科

開講学年

3年次

開講時期

後期

単位数

2

単位区分

選択必修

系列区分

専門

講義区分

講義
講師藤本哲男

授業の概要

医療や生体工学には様々な計測がなされている.これらの医用生体計測には血圧,血流量,呼吸機能といった機械工学と関わりの深い力学的量を扱うものが多くある.測定対象としては一般的な工業計測とは異なる面もあるが基礎的な測定原理や問題点としては共通している.まず,総論として一般的な計測工学に関して解説する.後半は各測定法について臨床例を交えて考えていく.

達成目標

1.材料力学や流体力学といった機械工学の基礎が医用生体計測へ応用されていることを説明できる.(Short Test 3)
2.基本的な人体の生理・解剖を理解して,その中での状態量の計測方法を説明できる.(Short Test 2)
3.機械工学に関連が深い血液循環系の計測における適切な計測機器の選定ができる.(Short Test 1) (演習問題2,3)
4.医用生体計測に関する基礎的な英語のtechnical termを理解できる.(演習問題3)
5.医用生体計測に特有の単位の変換ができる.(演習問題1)

授業計画

1.概論
2.総論1(次元と単位)
3.総論2(測定値の取扱い)
4.演習問題1
5.総論3(計測実験と実験計画)
6.総論4(計測法・計測器の概要)(Short Test 1)
7.総論5(計測系の構成)
8.生体の圧力計測1
9.演習問題2
10.生体の圧力計測2(Short Test 2)
11.生体の流量計測1
12.演習問題3
13.生体の流量計測2(Short Test 3)
14.その他の生体計測および総括
15.期末試験(ウェイト,2:20%,3,6,および7:30%,9〜14:50%)教科書等の参照不可,電卓使用不可

評価方法と基準

Short test, 演習問題,学期末試験により評価する.
(Short Test :5点満点)X3回+(演習問題:10点満点)X3回+(学期末試験:55点満点)=100点として,総合得点が60点以上を合格とする.

教科書・参考書

土屋喜一編:大学課程計測工学(第3版),(2000),オーム社
Robert B. Northrop: Noninvasive Instrumentation and Measurement in Medical Diagnosis, (2002), CRC PRESS
Joseph J. Carr, John M. Brown: Introduction to Biomedical Equipment Technology, (2001), Prentice Hall

履修前の準備

計測工学,制御工学,医用機械工学1,医用機械工学2を履修していることが望ましい.

学習・教育目標との対応

1.(A)材料,流体,熱・エネルギー,振動・制御,設計・加工,応用領域の6分野を柱として専門基礎知識を活用できるとともに,それらを互いに関連づけてデザインの基本概念を理解することで,技術的・社会的要求の実現に向けた具体的なプロセスを発案し,計画を遂行することができる.
2.(B)機械工学を応用領域の技術と関連づけて学習することで,近年要求される学際的な研究に対して積極的に取り組むことができる.
3.(D-1)医療過誤,環境汚染,原発事故など,技術の発達が社会構造や自然環境にもたらしてきた問題を学習することで,倫理的な視点を踏まえて技術開発を進めることができる.
4.(I-2)英語を中心とした基礎的なコミュニケーションスキルにより,国外の技術者との間でも相互に情報を交換することがきる.

オフィスアワー

授業終了後1時間,01M32室室にて.

環境との関連

環境に関連しない科目

最終更新 : Sat Nov 26 11:12:10 JST 2011