A0736700

プログラミング言語

Computer Programming

開講部

工学部

開講学科

機械工学科

開講学年

3年次

開講時期

前期

単位数

2

単位区分

選択

系列区分

専門

講義区分

講義

村富洋一

授業の概要

プログラミング(Programming)とは、人間の意図した処理を行うようにコンピュータに指示を与える行為である。このコンピュータと人間との間のコミュニケーションを行うための道具がプログラミング言語である。
外国語と同様に学習の基本は、文法であり本講の前半は文法を主体に学習を進める。学習する言語は、逐次実行型の代表として科学技術計算用に広く利用されてきたFORTRAN77および、イベント駆動型の代表として近年広範な範囲で利用が拡大しているExcel VBAを用いる。
本講の後半では、機械技術者にとって有意義なプログラミングに関する幅広い知識とスキルを学習し、日々進化するプログラミング技術に対して抵抗なく効率的かつ主体的に学習する方法を学ぶ。

達成目標

1.プログラミングの基本命令と手法を理解できる。
2.コンパイラ言語とインタプリタ言語を理解し、実際にプログラムを実行できる。
3.プログラミング手法を理解し、新しい言語に対しても主体的に学習できる。

授業計画

1.オリエンテーション・概論
  ・ガイダンスと講義の説明
  ・プログラミング言語とは
  ・プログラミング言語の実行方法
2.プログラムの構造
  ・種々のプログラムの構造
  ・モジュール化
  ・トップダウン設計とボトムアップ設計
3.データの入出力
  ・データの書式
  ・データの入力方法
  ・データの出力方法
演習1
4.基本演算
  ・算術演算子
  ・算術代入文
5.組込み関数と文関数
演習2
6.型宣言
  ・データ型の種類
  ・暗黙宣言と明示宣言
  ・有効範囲
7.繰り返し計算
  ・ループ計算
  ・GOTO文を用いた繰り返し計算
演習3
8.条件分岐
  ・関係演算子と論理演算子
  ・種々の分岐文
9.副プログラム
  ・プログラムの構造
  ・サブルーチン副プログラム
  ・関数副プログラム
演習4
10.ファイル操作
  ・ファイルの種類
  ・ファイルの操作
11.配列
  ・配列宣言
  ・配列の型宣言
  ・配列の演算
演習5
12.プログラミングの実際
  ・プログラミングスタイル
  ・デバッグ
  ・ツールおよびライブラリ
プログラム開発課題
13.プログラミング文法に関する確認テスト
14.エクセル機能の利用
  ・コントロール
  ・グラフィックス
  ・プログラム連携
15.機械工学におけるプログラミング言語
  ・計算力学への展開
  ・その他のプログラミング言語の紹介

評価方法と基準

達成目標1〜3は、演習(全5回)、プログラム開発課題および確認テストの結果より評価する。
科目の合否は、全5回の演習とプログラム開発課題および確認テストの合計点で評価する。
   演習1〜5    :50点満点(10点満点×5回)
   プログラム開発課題:25点満点         
   確認テスト   :25点満点
計100点として、総合得点率が60%以上を合格とする。

教科書・参考書

1.小林孝史(他7名),わかりやすいFORTRANプログラミング,1998年,オーム社
2.富士通オフィス機器株式会社,よくわかるMicrosoft Office Excel 2003マクロ/VBA入門 ,2004年, 富士通オフィス機器株式会社

など(購入の必要なし)

履修前の準備

「数値計算演習」(1年次前期)を履修していることが望ましい。
インターネットブラウザにて、「VBA エクセル OR Excel -本 -書籍」や「Fortran プログラム 入門」などのキーワードにて検索し、概要をあらかじめ調査しておくこと。

学習・教育目標との対応

1.(F)機械に関わる諸現象を物理の原理から数学的に導くことができ,機械の設計や性能評価に必要な技術計算ならびに統計処理を正確に適用することができる.
2.(H)機械を実現するために必要な工学特有の手法(計測,制御,設計,加工,プログラミングなど)に習熟し,それらを問題の状況に応じて適切に使うことができる.
3.(J-1)インターネットを活用した自己学習や情報収集に習熟し,知的好奇心に基づいて自主的に学習を継続することができる.

オフィスアワー

授業終了後講師室にて実施する。ただし事前に申し出ること。
メールアドレスを公開しメールでの質問を受け付ける。

環境との関連

環境に関連しない科目

最終更新 : Thu Sep 20 07:43:16 JST 2012