A0739100

メカトロニクス

Mechatronics

開講部

工学部

開講学科

機械工学科

開講学年

3年次

開講時期

後期

単位数

2

単位区分

選択必修

系列区分

専門

講義区分

講義
教授松日楽信人

授業の概要

メカトロニクスは現在殆どの工業製品には必須の技術となっている。本講義ではロボットを中心に,新しい機械(メカトロニクス&ロボット)をどのように考え,設計するか?を一緒に考えて行きたい。講師は企業にてロボットの研究開発を20年以上行っており,最先端のロボット技術を,なぜ,そのような技術が必要なのかを含めて講義を行う。ロボットはいろいろな学問分野から成り立ち,非常に幅広い知識が必要であるとともに,どのようなロボットを設計するのかが,ロボットそのものの価値を左右する。この講義を通して,新しい機械を創造する際の考え方を身につけることを最大の目標とする。
なお,講義には先端のロボットをビデオでなるべく多く紹介するとともに,ロボットの部品なども必要に応じて,現物を紹介する予定である。

達成目標

1.ロボットの概念設計を行うことができる(【授業計画】の1〜13に対応)
2.ロボットの主な機構について説明することができる(【授業計画】の3,4に対応)
3.ロボットの主な構成要素について説明することができる(【授業計画】の5〜7に対応)
4.ロボットの主な制御方法について説明することができる(【授業計画】の8〜12に対応)

授業計画

1.ロボットの現状(イントロダクション,ロボット産業の動向)
2.メカトロニクスとロボット(ロボットとは)
3.ロボットの形(直交座標形,円筒座標形,極座標形,多関節形,スカラ形など)
4.ロボットのメカニズム(動力伝達機構,減速機構)
5.ロボットのセンサ(位置センサ,速度センサなど内界センサ)
6.ロボットのセンサ(距離センサ,力覚センサなど外界センサ)
7.ロボットのアクチュエータ(各種アクチュエータ,サーボモータ,モータ制御)
8.ロボットの関節のフィードバック制御(関節のモデル化,ダイナミクス)
9.ロボットの運動学(同次変換,順運動学,逆運動学)
10.ロボットの運動学(ヤコビ行列)
11.ロボットの運動制御(位置制御,動的制御,力制御)
12.ロボットの知能化(自律制御,遠隔操作,知能)
13.ロボットの将来(応用,課題)
14.ロボットの概念設計発表会(発表1,討議)
15.ロボットの概念設計発表会(発表2,討議)

評価方法と基準

達成目標1は概念設計12,達成目標2は Short Test 1,達成目標3はShort Test 2,達成目標4は Short Test 3により評価する。
科目の合否は Short Test 3回と概念設計レポートの合計点で評価する。
なお,評価を受けるためには授業日数の2/3以上の出席が必要である。
(Short Test:10点満点)×3回+(概念設計:100点満点)
合計130点として,総合得点率が60%以上を合格とする。

教科書・参考書

松日楽・大明:わかりやすいロボットシステム入門,オーム社

履修前の準備

履修前,履修中もなるべく雑誌やニュース,インターネットなどでロボットに関する情報には敏感になっていて下さい。

学習・教育目標との対応

1.(B)機械工学を応用領域の技術と関連づけて学習することで,近年要求される学際的な研究に対して積極的に取り組むことができる.
2.(H)機械を実現するために必要な工学特有の手法(計測,制御,設計,加工,プログラミングなど)に習熟し,それらを問題の状況に応じて適切に使うことができる.

オフィスアワー

講義後30分程度対応します。
メールにて質問対応します。
ホームページで補足します。

環境との関連

環境関連科目 (環境教育割合10%)

最終更新 : Thu Mar 28 07:44:52 JST 2013