B0070900

機械要素

Machine Element

開講部

工学部

開講学科

機械工学第二学科

開講学年

1年次

開講時期

後期

単位数

2

単位区分

選択必修

系列区分

専門

講義区分

講義
教授江角務この先生のアンケート一覧を参照

授業の概要

(授業の概要と目的)
機械は目的によって数多くの種類がある.それらの機械を部品のあつまりと考えた場合に,その部品の種類はそれほど多くはない.軸,軸受,軸継手,ねじ,歯車,ベルト,ばねなどである.これらを機械要素という.それほど多くない機械要素を組み合わせて種々の機械が構成されていることになる.本講義では,機械を設計するときに基本的に必要となり多く利用される機械要素について,それぞれの機能を理解するとともに設計学の基本を理解することを目的とする.

達成目標

1.応力集中,破損,破壊の説明,安全係数,ねじ等の機能と設計方法を正しく理解する.(授業計画の1〜4に対応)
2.軸,軸受の機能と設計方法を知り,その原理と特性について学習する.(授業計画の6〜9に対応)
3.軸継手,ばね,巻掛伝動の機能と設計方法について理解を深める.(授業計画の11〜14に対応)
4.強度と軽量化,リサイクル,リユース,リデュース,非破壊評価,信頼性設計等時代の要求に対する問題に果たす役割を考察する.

授業計画

1.序論
 ・機械要素概論、標準規格、標準数、リサイクルとリユース
2.安全係数
 ・破損、破壊、応力集中、許容応力、非破壊検査
3.締結法
 ・ねじの原理、ねじに作用する力と効率
4.締結法
 ・締付ねじ操作力、ねじの強度
5.中間試験(範囲は上記1〜4)および講評
6.
 ・曲げモーメント、ねじりモーメントが作用する軸の強度
 ・曲げモーメント、ねじりモーメント、軸力が同時に作用する軸強度
7.
 ・軸の剛性
 ・軸の危険速度
 ・伝達動力と軸径
8.軸受
 ・ころがり軸受の寿命
 ・ヘルツの接触応力、組合せ荷重の動等価荷重
9.軸受
 ・すべり軸受の寿命
 ・すべり軸受の設計
10.中間試験(範囲は上記6〜9)および講評
11.ばね
 ・コイルばね
12.ばね
 ・板ばね、うず巻ばね
 ・加工硬化
13.巻掛伝動
 ・ベルトの伝達動力
 ・平ベルト
 ・歯車伝動
14.巻掛伝動
 ・Vベルト
 ・軸継手、クラッチ(摩擦クラッチ、流体クラッチ)
15.定期試験(範囲は上記1〜14)

評価方法と基準

評価は中間試験1:20点満点、中間試験2:20点満点、期末試験:60点満点として総合得点が60点以上を合格とする。

教科書・参考書

石川二郎[機械要素(2)]コロナ社、日本規格協会[JIS ハンドブック機械要素]、高橋賞他1名[機械工学問題演習]山海堂、授業時に配布資料あり・適宜指示する。

履修前の準備

機構学、機械力学、材料力学、マテリアルサイエンスを併行取得すること。

学習・教育目標との対応

1.(A)学科の教育理念に基づき,設計・実験および卒業研究を中核として,人間環境および感性をも含めた総合的な視点で問題を捉えて機械を創成できる基礎的な知識と応用能力を身につける (1) 与えられた課題に対し,自ら考え,調査・検討し目的を達成する能力
2.(D)技術・工学の根幹をなす「物質」,「エネルギー」および「情報」を基盤とした機械工学の基礎的な知識と応用能力を習得する (1) 力学,材料力学,熱力学,流れの力学の基礎 (2) 多く (17科目以上) の専門科目の習得

オフィスアワー

・水曜日全日、「基本的に毎日」をモットーに研究活動を積極的に行っているので研究室在室中ならいつでも研究室にてOKです。
・Eメール、電話でも受け付けます:ezumi@sic.shibaura-it.ac.jp;(03-5859-8063)

環境との関連

環境に関連しない科目

最終更新 : Thu Mar 28 07:45:00 JST 2013