B0680500

基礎工学実験

Basic Experiment in Mechanical Engineering

開講部

工学部

開講学科

機械工学第二学科

開講学年

1年次

開講時期

通年

単位数

2

単位区分

必修

系列区分

専門

講義区分

実験
教授小野直樹この先生のアンケート一覧を参照

授業の概要

専門科目で学ぶ代表的な工学現象を,この一連の実験を通して体験する.また,ここでは報告書の目的・意義と作成の基本を学ぶと同時に,期間内での報告書の作成と提出を義務づけ,工学における報告書の重要性を認識する.

達成目標

1.簡単な物理工学的実験の方法を理解する.
2.工学的な報告書や学術論文等のまとめ方を理解する.
3.実験結果を他に知らせるためのプレゼンテーションができる.

授業計画

1.実験内容の総合説明(1)
2.実験内容の総合説明(2)
3.実験内容の総合説明(3)
4.実験レポートの書き方(1)
  パソコンを使った文章の書き方やデータ整理法を学ぶ
5.実験レポートの書き方(2)
  工学的な報告書の書き方を学ぶ
6.
   熱の移動
    (鴨志田隼司)
    ・熱の移動とそれを支配する熱流束(熱エネルギーの密度流量)の概念を知る。
7.電子・計測
   温度の測定
    (鴨志田隼司)
    ・物体内に存在する熱エネルギーの計測と誤差について学ぶ。
8.流体
   層流と乱流
    (小野直樹)
    ・可視化により、機構の異なる2つの流れを観察する。
9.電機・制御
   サーボモータの特性
    (小野直樹)
    ・電気回路の基礎と機器の取扱いについて学ぶ。
10.運動と振動   
   ユニバーサル・ジョイント
    (小野直樹)
    ・ユニバーサルジョイントの機構と特徴を測定実験を通じて学ぶ.
11.光の伝達
   光の伝達の観察
    (鴨志田隼司)
    ・光の伝達の機構をファイバーや細水流内の光の観察を通じて学ぶ.
12.固体の力学
   梁のたわみ
    (高崎明人)
    ・物体の変形現象を観察し、材料力学の意義を知る。
13.固体の材料特性
   硬さの測定
    (高崎明人)
    ・硬さの定義、材料の機械的性質と共にデータの取扱いを学ぶ。
14.固体の物性
   固体の比熱と密度
    (高崎明人)
    ・種々の金属材料の比熱と密度の測定し,測定原理を理解する.
15.特別講義 (前期もしくは後期のどちらかに行う)
   企業や他大学の講師による講義
    (全員)
    ・第一線で活躍している国内外の技術者、研究者から学ぶ。

評価方法と基準

毎回の実験後のレポート(即日提出が原則ですので,目的,実験方法は必ず事前に予習し,レポートの形にまとめておくこと)および特別講義後のレポートにより成績を評価する.全てのレポートの配点は同じであり,総合計を100点満点とした場合,60点以上を合格する.決められた時間内にレポートを提出することは,技術者にとって非常に重要なことである.したがって,無届けで指定された提出日までにレポートが(再)提出されない場合は,その期間に応じて減点の対象となるので注意して下さい(レポートの内容により再提出が求められることがある).また,全ての授業および実験に出席し,全てにのレポートが提出され受理されない場合は,60点以上を取得していても不合格となります(2年次の実験が着手できず留年が確定することになります).

教科書・参考書

実験に必要な資料は事前に配布します.

履修前の準備

特に必要ありませんが,積極的な態度で実験に参加してください.また,A4版の実験ノート,グラフ用紙,定規,電卓等の実験データの整理に必要なものは各自毎回必ず持参すること.

学習・教育目標との対応

1.(A)学科の教育理念に基づき,設計・実験および卒業研究を中核として,人間環境および感性をも含めた総合的な視点で問題を捉えて機械を創成できる基礎的な知識と応用能力を身につける (1) 与えられた課題に対し,自ら考え,調査・検討し目的を達成する能力
2.(D)技術・工学の根幹をなす「物質」,「エネルギー」および「情報」を基盤とした機械工学の基礎的な知識と応用能力を習得する (1) 力学,材料力学,熱力学,流れの力学の基礎 (2) 多く (17科目以上) の専門科目の習得
3.(F)科学的および工学的に思考し,与えられた制約の下で計画的に技術・科学論文を作成して表現できる能力を身につけ,さらに,総合的な観点から自主的,継続的に学習が持続できる能力を身につける (1) 技術・科学論文の作成能力 (2) 自ら継続的に学習する能力

オフィスアワー

(高崎)授業終了後30分(大宮校舎)
(鴨志田):授業終了後30分,研究室にて
(小野):授業終了後30分(大宮校舎)

環境との関連

環境関連科目 (環境教育割合10%)

最終更新 : Thu Mar 28 07:45:04 JST 2013