B0220000

加工学

Material Processing

開講部

工学部

開講学科

機械工学第二学科

開講学年

2年次

開講時期

前期

単位数

2

単位区分

選択必修

系列区分

専門

講義区分

講義
教授小川誠この授業の2008年度のアンケートを参照

授業の概要

(授業の概要と目的)筐体や機械部品はその素材の性質、すなわち可塑性、溶融性、導電性、被削性などに即した何らかの作用が与えられて所望の品質と形状に作られる。“もの”造りのための道具や方法としての種々の工具や加工機械について学び、多種多様な加工法の系統的分類とその考え方、各種素材に対する加工法の合理的な作用、の与え方など、より良い加工法について学ぶ。

達成目標

1.各種工業材料の特質を理解し、その特質と製品製造に対する最適加工法を見出すことができる。
2.接合、付着による付加加工や材料の溶融、塑性を利用した変形加工の原理を理解し、機械の筐体や部品などの製造方法に応用できる。
3.不要部分を取り除き新しい表面・形状得るための各種除去加工法の原理を理解市、製品製造に役立てることができる。
4.各種加工機械と工具の相対運動およびその原理・機構を理解し、実用工具の特徴と製品形状からみた最適加方法を選択できる。
5.加工の際に起こる諸現象の因果関係を系統立てて理解し、良好な加工を行うにはどのようするか、自ら考えて発展させる能力が養われる。

授業計画

1.加工法の概説
  ・加工と技術
  ・加工法の分類とその選択および評価
2.付加加工
  ・溶接、圧接などの接合による加工
  ・電着、蒸着などの付着による加工
3.変形加工
  ・材料の溶融による鋳造、焼結などの変化を伴う加工
  ・材料の塑性による鍜造、圧延、引き抜き加工、押し出し加工など
4.電気化学的除去加工
  ・電子ビーム、放電、レーザなど熱的除去による加工
  ・化学・電解加工など化学、電気化学的除去による加工
5.硬い粒による除去加工
  ・超音波、ラッピング、噴射などの遊離した硬い粒による加工
  ・ホーニング、超仕上げ加工などの固定した硬い粒による加工
6.工具と加工機械
  ・工具と加工物の相対運動
  ・各種加工機械の原理・機構
7.切削加工
  ・工具材としての要件と各種実用工具の特徴
  ・切削油剤の機能と問題点
8.切削の機構
  ・切りくずの生成機構と形態
  ・工具面に付着する構成刃先や溶着物とその功罪
9.二次元切削の力学
  ・二次元切削における変形の幾何学
  ・切削力の基礎的関係
10.剪断角と切削の力学
  ・剪断角に関する理論とその重要性
  ・剪断角に関する実験式、実用式とその考え方
11.三次元切削の力学
  ・三次元切削の幾何学
  ・切削諸元と切削状況の良否
12.研削加工の基礎(1)
  ・研削加工とは
  ・研削砥石と各種研削盤
13.研削加工の基礎(2)
  ・研削の幾何学
  ・研削加工の評価
14.複合加工
  ・複合加工技術の概要
15.定期試験

評価方法と基準

講義時間内の小テスト30%
レポート課題10%
定期試験60%
100点満点で評価し、60点を以上を合格とする。

教科書・参考書

中山・上原「機械加工」朝倉書店

履修前の準備

機械材料

学習・教育目標との対応

1.(D)技術・工学の根幹をなす「物質」,「エネルギー」および「情報」を基盤とした機械工学の基礎的な知識と応用能力を習得する (1) 力学,材料力学,熱力学,流れの力学の基礎 (2) 多く (17科目以上) の専門科目の習得

オフィスアワー

木曜日12:10〜14:00

環境との関連

環境関連科目 (環境教育割合10%)

最終更新 : Thu Sep 20 07:43:29 JST 2012