B0640900

機械設計2

Machine Design 2

開講部

工学部

開講学科

機械工学第二学科

開講学年

2年次

開講時期

通年

単位数

2

単位区分

必修

系列区分

専門

講義区分

製図
教授江角務この先生のアンケート一覧を参照
教授沼田仲穗この先生のアンケート一覧を参照

授業の概要

機械設計は、設計とこれを表現する製図に大別される。基礎的な機械について、設計計算を行い、機構を検討していくことにより設計の実際を経験するとともに、製図法による作図能力を学習する。具体的には、機械要素単体のポンプ軸、機械要素を組み合わせたねじジャッキ、そして、より設計を重視する歯車減速機の設計を行い、段階的に設計能力を身につける。また、設計した部品のCAD製図を行い、設計についての一連の知識を得る。

達成目標

1.ポンプ軸課題:各部分の機能と精度、加工法と寸法の記入方法などを理解する。
2.ねじジャッキ課題:分解および各要素のスケッチにより構造を理解した上で、組立図および部品図を作成し、設計の基礎を実践する。
3.歯車減速機課題:歯車、軸、軸受の強度計算を行い、基本的な仕様を決定する。その上で組立図を作成し、強度計算以外に設計を成立させる多くの項目のあることを理解しながら設計の実際を実践する。
4.CAD課題:自身が設計した図面のCADによる作図を体験し、上記と合わせて一連の設計知識を得る。

授業計画

1.  ポンプ軸設計概要
   スケッチと映像を提示し、各部の役割等を解説
2. ポンプ軸の製図
   寸法、軸受部の公差など詳細を記載し、検図実施
3.  ねじジャッキの設計概要
   スケッチと機能・構造についての解説
4.  ねじジャッキの製図説明
   ねじジャッキの組立図作成
5.  ねじジャッキの組立図作成(続き)
   随時検図実施
6.  ねじジャッキの組立図作成(続き)
   随時検図実施
7.  ねじジャッキの組立図作成(提出)
   随時検図実施
8.  ねじジャッキ組立図の提出(続き)
9.  歯車減速機の設計
   歯車減速機の分解とスケッチおよび計画図の作成
10. 歯車減速機の設計
   歯車の設計計算とCADによる部品図の作成
11. 歯車減速機の設計
   軸の設計計算
12. 歯車減速機の設計
   軸の設計計算とCADによる部品図の作成
13. 歯車減速機の設計
   組立図の作成
14. 歯車減速機の設計
   組立図の作成(続き)
15. 歯車減速機の設計
   組立図の作成(提出)
16. 歯車減速機の組立図提出(続き)

評価方法と基準

手書き製図(ポンプ軸、ねじジャッキ、歯車減速機の組立図)、歯車減速機の計算書、CAD製図から総合的に評価する。
100点満点で評価し、60点を以上を合格点とする。

教科書・参考書

テキスト:・「機械製図<理論と実際>」服部延春 著、工学図書
     ・「機械要素」(JISハンドブック)日本規格協会
     ・最新機械工学シリーズ4「機械設計法」林則行・冨坂兼嗣・平賀英資 著、森北出版
      (上記いずれも「機械設計1」と兼用)
     ・その他、随時プリントを配布する。

履修前の準備

「機械設計1」が必修。
「設計の基礎」、「機械要素」、「材料力学」、「機構学」、「マテリアルサイエンス」を履修または併行履修していることが望ましい。

学習・教育目標との対応

1.(A)学科の教育理念に基づき,設計・実験および卒業研究を中核として,人間環境および感性をも含めた総合的な視点で問題を捉えて機械を創成できる基礎的な知識と応用能力を身につける (1) 与えられた課題に対し,自ら考え,調査・検討し目的を達成する能力
2.(E)機械工学における基盤分野の理解に必要な基礎的な数学の知識と応用能力,実験・分析の遂行に必要な確率・統計,情報処理の基礎的な知識や自然現象を数学的にモデル化し,シミュレーションする基礎的な知識と応用能力を習得する (1) 基礎的な数学の知識 (2) 実験データの分析能力 (3) 情報リテラシの習得 (4) 自然現象をモデル化し,シミュレーションする能力
3.(F)科学的および工学的に思考し,与えられた制約の下で計画的に技術・科学論文を作成して表現できる能力を身につけ,さらに,総合的な観点から自主的,継続的に学習が持続できる能力を身につける (1) 技術・科学論文の作成能力 (2) 自ら継続的に学習する能力

オフィスアワー

・授業時間中および授業後30分程度講師室において
・メール問い合わせ可(numata@sic.shibaura-it.ac.jp)

環境との関連

環境に関連しない科目

最終更新 : Thu Mar 28 07:45:12 JST 2013