B0100400

振動工学

Vibration Engineering

開講部

工学部

開講学科

機械工学第二学科

開講学年

3年次

開講時期

前期

単位数

2

単位区分

選択必修

系列区分

専門

講義区分

講義

佐藤勇一この授業の2009年度のアンケートを参照

授業の概要

「授業目標」
系の外から力などの外乱の作用しないときの振動特性、特に、固有振動数、振動モード、減衰の影響について学び、さらに、周期外力が作用するときに系の応答が外力の周期とどのような関係にあるかを学ぶ。その他、振動を伝えない、振動を抑える技術、周期的な外力が作用しないときに系の振動が増大する不安定現象についても説明する。
「到達目標」
個々の振動現象に対し、振動発生原因とそのメカニズムを理解する。さらに、物理モデルを構築して系を理論に解析することができるようになる。

達成目標

1.機械・構造物の振動現象を概観する
2.もっとも基本的な振動系に特徴的なものは何かを理解する
3.振動系に及ぼす減衰力の影響をかを理解する
4.簡単な振動系に外から力が作用するときにどのような現象が起こるかかを理解する
5.外力が作用する系に及ぼす減衰の影響を理解する
6.振動が構造物に及ぼす影響,振動の伝わり方などかを理解する
7.基本的な振動系に衝撃力が作用するとき,系がどのように応答するかを理解する
8.2変数以上で記述できる振動系の動特性を理解する
9.動吸振器のメカニズムを理解する
10.振動系の安定性にはどのようにして決まるかを理解する

授業計画

1.振動現象について
2.一自由度系の振動(自由振動とは)
3.一自由度系の不減衰固有振動数
4.一自由度系の自由振動に及ぼす減衰の影響
5.一自由度系の強制振動と共振
6.一自由度系の強制振動に及ぼす減衰の影響
7.振動の伝達率と振動絶縁
8.過渡応答
9.中間試験
10.二自由度系の自由振動1(固有振動数と振動モード)
11.二自由度系の強制振動
12.動吸振器について
13.モードの直交性とモード解析
14.系の安定性
15.期末試験

評価方法と基準

中間試験(50%;達成目標1から3)および
期末試験(50%;達成目標1から10)の総合評価
100点満点で評価し、総点において80%以上が(A),70%以上80%未満を(B),60%以上70%未満を(C),60%未満を不可(D)と評価する。

教科書・参考書

佐藤勇一 著「振動の学び方」(オーム社)

履修前の準備

材力1、力学の基礎1の単位を取得のこと。材力2、力学の基礎2、機械力学を履修しておくことが望ましい。

学習・教育目標との対応

1.(C)技術・工学が地球環境と生態系との共生・共存を無視して独走することがないように,「技術・工学が社会に果たす役割」を強く自覚するための基礎知識と総合能力を習得する
2.(D)技術・工学の根幹をなす「物質」,「エネルギー」および「情報」を基盤とした機械工学の基礎的な知識と応用能力を習得する (1) 力学,材料力学,熱力学,流れの力学の基礎 (2) 多く (17科目以上) の専門科目の習得

オフィスアワー

授業前後講師室などにて

環境との関連

環境に関連しない科目

最終更新 : Thu Sep 20 07:43:46 JST 2012