機械創成設計演習 |
Practice of Machine Creation |
開講部 | 工学部 |
開講学科 | 機械工学第二学科 |
開講学年 | 3年次 |
開講時期 | 通年 |
単位数 | 2 |
単位区分 | 必修 |
系列区分 | 専門 |
講義区分 | 演習 |
1. | 【前期課題】 設計・製作すべき課題を「コト」として解析・総合する方法を正しく理解し,応用できる. |
2. | グループワークを通して,コミュニケーション,プレゼンテーションやマネジメントが行える. |
3. | 設計・製作すべき課題を与えられた制約の下で計画的に設計するプロセスを理解できる. |
4. | 設計された機器を「モノ」として創成するプロセスを理解できる. |
5. | 【後期課題】 チームワークを通してエンジンの基本特性を理解し,チームで練り上げたコンセプトのエンジンを作業フローに則り設計・評価でき,工程に関しては予定と実績を比較し課題の抽出ができる. |
6. | 往復動内燃機関の特性を理解し把握できる. |
7. | 設計コンセプトの作成とその要求仕様への対応ができる. |
8. | 要求仕様を満足する新エンジンを設計できる. |
9. | 新エンジンの評価と工程に関し予定と実績を比較し考察できる. |
1. | I.前期課題:(教材用空気スターリングサイクル機関の設計・製作) はじめに ・設計教育における模型試作導入の意義 ・設計の工学における位置付けの説明 ・設計の【方法論的背景】(設計過程)について ・ミニカンパニー制度(社長,監査,企画・設計,生産・製作,実験・検査,資材・情報,営業・会計で構成)の導入の意義とグループワークによる設計・製作の方法等の説明. その後,グループ構成作業と各担当の役割分担等の話し合いをし,各グループから口頭による報告を毎授業ごとに行う. |
2. | 設計課題に関わる基盤的な知識(材料力学,機械力学,熱力学,伝熱工学,エネルギー・環境工学,機械設計,材料工学,機械加工法など)の概要の説明 グループワークを通して,コミュニケーション,プレゼンテーションやマネジメントがおこなえる. |
3. | 与えられた課題の設計基本方針(技術開発の特徴など)と技術開発項目の設定および工程表の作成とその報告 設計・製作すべき課題を与えられた制約の下で計画的に設計するプロセスを理解できる. |
4. | 課題の仕様(目標値)決定と概念設計および材料の選定と加工法の概要検討と評価の報告,および加工法の現場実習 設計された機器を「もの」として創成するプロセスを理解できる. |
5. | 概念設計に基づく基本設計および解決方法の具体的な項目の工程表の作成とその報告 ・部品の空間的配置,使用材質・力学的・加工学的特性からの検討と報告 |
6. | 基本設計に基づく詳細設計と生産図面の作成と加工法の検討とその報告 ・設計のアウトライン,設計機器の動特性解析と考察,その他(加工法・資材・会計・実験・検査など) |
7. | 課題製品の試作組み立てとその改良点の考察と評価とその報告 ・設計製品の性能解析・考察およびまとめ |
8. | 最終提出(設計書・製作図面)および製作品のコンセプションの説明と動態デモンストレーションとその評価 |
9. | II.後期課題:(基本のSV単気筒汎用エンジンから新しいコンセプトのエンジンを創造・設計する) ・ 基本性能の把握から新エンジン設計を5〜6名のチームによるグループワークで行う. ・ 各回の発表は資料をA3用紙1枚にまとめ各チーム毎に行う. ・ 各自は工程表と設計ノートを作成し,担当の項目と作業内容・結果および,その作業に要する予測時間と実績を設計ノートに記録する. |
10. | 1.現行ガソリンエンジンの基本性能の把握 ・主要部品の要求仕様のまとめ |
11. | 2.現行ガソリンエンジンの性能の把握 ・要素分解と設計フローシートおよび計算書を作成し性能評価 |
12. | 3.設計コンセプトの創造と設計 ・設計コンセプトの創造と工程表の作成 |
13. | 4.新エンジンの基本設計 ・設計計算書の作成と基本設計 |
14. | 5.新エンジンの詳細設計 ・主要部品の形状・材料等の選定 |
15. | 6.新エンジンの部品図の作成 ・材料、加工方法等を考慮した部品図の作成 |
16. | 7.新エンジンの性能評価と考察 ・詳細設計に従い設計計算書のトレースによる要求仕様の確認 |
17. | 8.プレゼンテーションと成果物の提出 ・チームの成果物:設計図書(工程表・設計コンセプト・設計書・製作図・所用時間表・考察) ・個人の成果物 :設計ノート(設計フローシート,予定所要時間とその実績,担当の実績,考察) |
1. | (A)学科の教育理念に基づき,設計・実験および卒業研究を中核として,人間環境および感性をも含めた総合的な視点で問題を捉えて機械を創成できる基礎的な知識と応用能力を身につける (1) 与えられた課題に対し,自ら考え,調査・検討し目的を達成する能力 |
2. | (D)技術・工学の根幹をなす「物質」,「エネルギー」および「情報」を基盤とした機械工学の基礎的な知識と応用能力を習得する (1) 力学,材料力学,熱力学,流れの力学の基礎 (2) 多く (17科目以上) の専門科目の習得 |
3. | (E)機械工学における基盤分野の理解に必要な基礎的な数学の知識と応用能力,実験・分析の遂行に必要な確率・統計,情報処理の基礎的な知識や自然現象を数学的にモデル化し,シミュレーションする基礎的な知識と応用能力を習得する (1) 基礎的な数学の知識 (2) 実験データの分析能力 (3) 情報リテラシの習得 (4) 自然現象をモデル化し,シミュレーションする能力 |
4. | (F)科学的および工学的に思考し,与えられた制約の下で計画的に技術・科学論文を作成して表現できる能力を身につけ,さらに,総合的な観点から自主的,継続的に学習が持続できる能力を身につける (1) 技術・科学論文の作成能力 (2) 自ら継続的に学習する能力 |
・ | 鴨志田:授業終了後30分,研究室にて 田中:授業終了後30分,講師室にて 眞下:授業終了後30分,講師室にて |