B0440400

マンマシンシステム

Man-Machine System

開講部

工学部

開講学科

機械工学第二学科

開講学年

3年次

開講時期

後期

単位数

2

単位区分

選択

系列区分

専門

講義区分

講義
講師廣瀬敏也この先生のアンケート一覧を参照

授業の概要

機械の高性能化や多機能化をはかる設計において,機械システムとして人の操作や管理が要求される場合は,制御負担や快適性,さらに安全性に対する配慮が不可欠である.本講義は,人と機械のインタフェース,人を制御メカニズムの中心に据えたプロトコル,制御における情報の授受(入出力の定式化と定量化)について学習する.なお,具体的な実例(自動車や航空機など)および研究成果の紹介を適時取り入れて学習意欲を高めるとともに,意識レベルの有効持続を配慮する.

達成目標

1.人を含む機械システムのデザインパラメータおよびレスポンスパラメータの適切な設定・設計・評価を成し得る基礎概念を理解する.
2.人の動特性評価を理解する.
3.人の制御メカニズムを理解する.
4.人の心理・生理特性について習得する.

授業計画

1.マンマシンシステムの概念
  ・システム思考とマンマシンシステム
2.マンマシンシステムの基本特性
  ・機械の確定的特性
  ・人間の不確定性とその特性
3.マンマシンシステムの形態
  ・人と機械の効率
  ・三つの形態とその実例
4.人の制御とその定式化(1)
  ・情報と応答の図式化
  ・ラプラス変換の定義と計算例
5.人の制御とその定式化(2)
  ・ラプラス変換の計算例
  ・伝達関数と計算例
6.人の制御メカニズム(1)
  ・人の制御動作の伝達関数
  ・フィードフォワード制御とフィードバック制御
7.人の制御メカニズム(2)
  ・むだ時間を含む比例・積分・微分動作
  ・航空機制御動作の伝達関数例
8.マンマシンシステムの動特性評価(1)
  ・過渡応答とインディシャル応答
  ・過渡応答特性の評価法
9.マンマシンシステムの動特性評価(2)
  ・周波数応答による評価方法と事例
  ・誤差確率による評価方法と事例
10.機械システムのための心理特性(1)
  ・人間の情報処理システム
11.機械システムのための心理特性(2)
  ・弁別と情報処理
  ・反応時間
12.機械システムのための生理特性(3)
  ・生体スケール
  ・人体の耐加速度特性
13.マンビークルシステムの安全と課題(1)
  ・ドライバ特性と運転支援システム
  ・アクティブ制御とインテリジェントビークル
14.マンビークルシステムの安全と課題(2)
  ・アクティブセーフティ技術とパッシブセーフティ技術
  ・自動車の予防安全システムの評価
15.定期試験

評価方法と基準

【評価方法】(全角1333文字以内)
いずれかの授業で中間小テスト(20%)を行う.マンマシンシステムに関するテーマを与え,そのレポートを提出(20%)する.14回の講義の中から期末試験(60%)を行う.この3つを加えた総合100%を100点として60点以上を合格とする.

【評価基準】
中間小テスト 20%
レポート 20%
期末試験 60%

教科書・参考書

板書により授業を進める.適宜に資料を配布.
参考文献:「人間機械系」井口雅一著/共立出版、「わかる自動車工学」小口泰平著/日新出版

履修前の準備

自動制御,システム工学について習得していることが望ましい.

学習・教育目標との対応

1.(D)技術・工学の根幹をなす「物質」,「エネルギー」および「情報」を基盤とした機械工学の基礎的な知識と応用能力を習得する (1) 力学,材料力学,熱力学,流れの力学の基礎 (2) 多く (17科目以上) の専門科目の習得

オフィスアワー

講義終了後に時間を設けますので声をお掛けください.
講義に関する質問は,メールでいつでも受け付けます.

環境との関連

環境に関連しない科目

最終更新 : Thu Mar 28 07:45:33 JST 2013