C0290100

材料物理1

Materials Physics 1

開講部

工学部

開講学科

材料工学科

開講学年

1年次

開講時期

前期

単位数

2

単位区分

選択必修

系列区分

専門

講義区分

講義
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授業の概要

材料の物理的性質の理解に必要な基礎知識の修得を目的とする.特に,材料の分類,結晶構造,またそれにより発現する力学特性などの物理的特性について理解を深め,材料工学を大学で学ぶ基礎的な能力を習得することを目標とする.

達成目標

1.材料の種類と分類について結晶構造との関係から理解する能力を身につける.
2.構造と機械的,電気的および熱的特性を結晶構造と関連付けて学び,その工業的な応用について理解する.

授業計画

1.序論
2.材料の種類と分類
  ・金属・セラミックス・ポリマー
  ・複合材料・材料の特性の分類
3.原子と電子
  ・元素周期率表・原子間結合
4.結晶の構造
  ・結晶とアモルファス・金属の構造
5.結晶の幾何学
  ・方向と面の記述(ミラー指数)
6.結晶の幾何学
  ・単結晶、多結晶;X線回析
7.まとめ演習
  ・小テスト
8.構造欠陥
  ・線欠陥(転位);面欠陥(粒界、異相界面)
  ・直接観察法
9.拡散
  ・拡散の駆動力、空孔機構、速度論
  ・拡散と熱処理
10.機械的性質
  ・弾性、擬弾性
11.機械的性質
  ・塑性、破壊
12.電気的性質、磁気的性質
  ・導体、半導体、絶縁体・磁化曲線、強磁性体
13.熱的性質、光学的性質
  ・熱伝導、熱膨張、熱応力
14.環境への影響
15.まとめ演習
  ・テストと解説・最近の話題

評価方法と基準

中間試験:0.5,期末試験:0.5とする.

教科書・参考書

教科書:材料工学入門(堀内・金子・大塚訳),内田老鶴圃,(1985).

履修前の準備

高校で履修した数学および物理、化学を復習しておくこと。

学習・教育目標との対応

(A) 工学の基礎となる数学、自然科学を十分に理解し、専門技術の修得を可能にする。
(E) 材料に対する物理的現象を数式で記述して議論する能力を得る。また、材料の力学的評価法を理解する。
(F) 原子、分子レベルで材料を理解し、物質科学的な材料分析法、処理法の知識を得る。

オフィスアワー

事前のアポイントをとれば豊洲研究室にて可.

環境との関連

環境関連科目 (環境教育割合10%)

最終更新 : Thu Sep 20 07:43:52 JST 2012