C0220800

環境材料

Environmental Materials

開講部

工学部

開講学科

材料工学科

開講学年

2年次

開講時期

後期

単位数

2

単位区分

選択必修

系列区分

専門

講義区分

講義
教授今井八郎この先生のアンケート一覧を参照

授業の概要

環境問題については、各方面よりいろいろのアプローチがなされている。ここでは、材料と環境に焦点をあて、ある環境を守るためにはどのような材料が使用されているか、あるいは将来的にはどのような材料が使用可能かについて講義する。2?3回は外部より特別講師をまねいて実際の環境材料使用例,重要性を講義してもらう。
現在は環境と材料の関わりは多岐にわたっており考慮すべき問題も多い。なるべく多くの事例について講義したい。講義開始年度の6ヶ月以内にマスコミにとりあげられた材料と環境問題についてとりあげ教材とする。

達成目標

1.日常接している環境中で材料がどのような状況にあるかを認識させる。その材料と環境の関わりについて基本的な現象、特に物理的、化学的知識を理解させる。

授業計画

1.環境と材料
  ・環境材料とは、・環境破壊を守るには
2.自然環境と材料
  ・自然環境と金属材料 ・金属材料と腐食
  ・腐食による環境破壊
3.金属材料の腐食形態(1)
  ・腐食科学の基礎、・腐食形態と機構
  ・全面腐食、粒界腐食、孔食、すきま腐食
4.金属材料の腐食形態(2)
  ・応力腐食割れ ・腐食疲労
  ・ガルバニ腐食
5.金属材料の腐食形態(3)
  ・エロージョン・コロージョン
  ・糸状腐食  ・水素ぜい性
6.腐食損害より金属材料を守る
  ・環境中での金属材料を腐食損傷より守るための考え方
7.人間環境と材料(1)
  ・海洋環境と材料
  ・金属材料の海水中での損傷
8.人間環境と材料(2)
  ・高温環境と材料、・金属材料の耐食性
  ・高温酸化とは
9.人間環境と材料(3)
  ・エネルギーと材料、・核燃料廃棄物処理用材料、・石油輸送用材料、・フロンガス等有害ガス処理材料とその損害
10.環境を守る金属材料(1)
  ・ステンレス鋼(マルテンサイト系、フェライト系、オーステナイト系、二相系)
  ・高合金鋼
11.環境を守る金属材料(2)
  ・ニッケル合金、・チタン合金、・銅合金
  ・セラミックス、・その他
12.環境を守るための材料改良法
  ・高合金化、・表面改質、・複合材料化
  ・その他
13.環境破壊と将来
  まとめ
  ・環境破壊を防止するために我々は何をすべきか
  ・材料選択でも十分出来る環境保全
14.マスコミにとりあげられた材料と環境のトピックス、課題提出あり
15.試験

評価方法と基準

講義出席、課題提出等の平常点(40%)と期末試験(60%)で評価する。

教科書・参考書

「環境材料」改訂2版今井八郎著
        「材料と環境」腐食防食協会

履修前の準備

材料と環境に対するマスコミ報道のチェック

オフィスアワー

授業開講1時間前後に環境材料研究室(南東14-3)

環境との関連

環境教育科目 (環境教育割合100%)

最終更新 : Thu Mar 28 07:45:42 JST 2013