C0020200

分析化学実験

Laboratory Course of Analytical Chemistry

開講部

工学部

開講学科

材料工学科

開講学年

2年次

開講時期

前期

単位数

2

単位区分

選択必修

系列区分

専門

講義区分

実験

綱島豊この授業の2007年度のアンケートを参照

授業の概要

 1年次の「化学実験」では化学実験の基本操作を学んだが,この授業では,さらに進んで,材料の成分を定量的に分析する際に用いられるいくつかの手法を学び,化学物質としての材料について,理解を深める.
 前半は、分析に必須の基礎知識を演習形式で学んだ後,滴定による定量分析実験を行う。
 後半は、分析機器を用いた機器分析実験を中心に,約12名ずつのグループに分かれて実験を行う。

達成目標

1.化学実験における基礎量(モルや当量)の計算ができる.
2.それぞれの測定法において,精度を決定する要因が何であるかを見極めることができる.
3.有効数字を考慮した計算ができる.
4.実験結果を整理し,レポートにまとめ,報告することができる.

授業計画

1.ガイダンス
2.実験の安全と環境への配慮
3.実験データの取り扱い方(演習)
    誤差,有効数字,最小二乗法
4.容量分析の基礎(演習)
    モル濃度,規定度,ファクター,当量
5.酸化還元滴定(1)
    標準溶液の調製と濃度の決定
6.酸化還元滴定(2)
    逆滴定法による未知試料中のCrの定量
7.電離定数の測定
    酢酸の電離定数の測定
8.キレート滴定
    水道水中のMg,Caの定量
9.吸光光度分析
    Cr,Coの同時定量
10.原子吸光分析
    Mgの定量
11.ガスクロマトグラフィー
    被検成分添加法による含有率の測定
12.赤外線吸収スペクトル測定
    有機化合物の官能基の同定
13.鉄鋼中のMnの定量
    吸光光度法によるMnの定量
14.レポート点検と指導
15.補充実験

評価方法と基準

テーマごとに提出するレポートにより評価する.レポート得点の合計が100点満点で60点以上の者を合格とする.

教科書・参考書

教科書:
 「分析化学実験」当教室編
参考書:
 「金属分析」日本規格協会
 「分析化学実験指針」東京化学同人
 「分析化学」培風館

履修前の準備

1年次に「化学実験」を履修しておくことが望ましい.

オフィスアワー

化学研究室(3101,3102)にて随時質問を受け付ける.
学習サポート室でも相談を受け付ける.

環境との関連

環境関連科目 (環境教育割合20%)

最終更新 : Sat Apr 03 10:55:45 JST 2010