C0830400

表面分析及び演習

Surface Analysis and its Seminar

開講部

工学部

開講学科

材料工学科

開講学年

2年次

開講時期

後期

単位数

4

単位区分

選択

系列区分

専門

講義区分

講義
講師瀧澤貴久男この先生のアンケート一覧を参照

授業の概要

近年のエレクトロニクスと真空技術を駆使した分析装置は、見えなかったものが見えるように、測定できなかったものが測定できるようにと、急速に進歩している。分析解析技術は、1.新材料の開発 2.新製品開発 3.品質・信頼性確保など、研究開発分野を中心にもっとも基本的な技術の一つとして広く活用され、それが果たす役割にはきわめて重要なものがある。ここでは、“材料表面”の分析という観点から、まず金属を主とした表面の構造や性状について、次に代表的な分析機器の原理、構造、適用例などについて講述するとともに、演習を通じて認識と理解を深める。

達成目標

1. 分析解析技術の役割と重要性についての概念を理解する。そして、どのような場合に、どのような分析機器を使って、どのような解析を行えばよいのかが判断できる実力を養成する。

授業計画

1.1 はじめに     ・分析解析技術の役割と重要性
1.2 簡単な結晶学  ・結晶系と結晶構造
2.1 表面物性(1)   ・点格子欠陥
2.2 表面物性(2)   ・線格子欠陥
3.1 表面の性状(1)      ・金属表面の構造と組成
3.2 表面の性状(2)      ・表面の物理化学的性状
4.1 分析解析技術の分類   ・組成分析、状態分析、形状・構造分析
4.2 分析解析手法と装置   ・無機・金属材料の分析解析、有機・高分子材料の分析解析
5.1 蛍光X線分析法    ・原理、構成、特徴
5.2 蛍光X線分析法    ・試料調製、測定、適用例
6.1 電子線微小部分析法(X線マイクロアナライザー)   ・原理、構成、特徴
6.2 電子線微小部分析法   ・試料調製、測定、適用例
7.1 オージェ電子分光分析法 ・原理、構成、特徴
7.2 オージェ電子分光分析法 ・試料調製、測定、適用例
8.1 二次イオン質量分析法  ・原理、構成、特徴
8.2 二次イオン質量分析法  ・試料調製、測定、適用例
9.1 X線光電子分光分析法  ・原理、構成、特徴
9.2 X線光電子分光分析法  ・試料調製、測定、適用例
10.1 走査型電子顕微鏡    ・原理、構成、特徴
10.2 走査型電子顕微鏡    ・試料調製、観察、適用例
11.1 X線回折法       ・原理、構成、特徴
11.2 X線回折法       ・試料調製、測定、適用例
12.1 フーリェ変換赤外分光法 ・原理、構成、特徴
12.2 フーリェ変換赤外分光法 ・試料調製、測定、適用例
13.1 走査型トンネル顕微鏡  ・原理、構成、特徴
13.2 走査型トンネル顕微鏡  ・試料調製、測定、適用例
14.1 応用(1)         ・多結晶集合体の構造、結晶構造の決定
14.2 応用(2)         ・応力測定
15.試 験

評価方法と基準

演習の評価50%と期末試験の結果50%をあわせて総合的に判断する。

教科書・参考書

プリント配布

履修前の準備

高校の化学・物理の基礎を理解しておくことが望ましい。
日常、新聞・雑誌などを通じて科学技術の動向に関心を持っておくことが望ましい。

オフィスアワー

授業終了後講師控え室にて

環境との関連

環境関連科目 (環境教育割合10%)

最終更新 : Thu Mar 28 07:45:45 JST 2013