C0401400

材料基礎実験1

Fundamental Experiments in Materials 1

開講部

工学部

開講学科

材料工学科

開講学年

3年次

開講時期

前期

単位数

2

単位区分

必修

系列区分

専門

講義区分

実験
材料工学科全教員

授業の概要

各班10名程度に別れ、専任教員の研究室において個別の実験課題を行う。合計12課題の実験を行い、全ての実験に対し、別途関連課題を含めてレポートにまとめこれを提出する。さらに、口頭試問を実施し、実験に対する理解度を含める。
主な実験課題として、鉄鋼材料の組織観察、鋼の表面処理、鋼の腐食特性、材料の力学的性質等、金属材料を主に取りあげ、その物理的及び化学的諸性質を検討する。またパソコンによるCADおよび構造解析の基礎となるX線回折測定法についても学ぶ。

達成目標

1.材料工学の基本的実験手法を修得し、併せて構造特性に関する評価、解析手法の基本事項を理解し修得する。

授業計画

1.鉄鋼材料のマクロ組織
  ・低炭素鋼圧延材と鋳造材のマクロ検査
  ・表面マクロ欠陥の検出
2.サルファープリント
  ・各種鋼材のS、Pの偏析の観察
3.セラミックコーティング
  ・TiN、TiCコーティング材の組織観察
4.鉄鋼材料の分極曲線
  ・ステンレス鋼の分極曲線の測定
5.鉄鋼材料の孔食電位
  ・ステンレス鋼の孔食電位の測定
6.X線ウラエ法
  ・結晶方位の測定
  ・ステレオ投射法の基礎
7.結晶のすべりと転位
  ・材料の塑性変形の基礎
  ・すべり系の固定
8.金属のクリープと破壊
  ・耐熱材料入門
  ・寿命の予測法
9.金属疲労のその場観察
  ・走査型電子顕微鏡(SEM)の利用
  ・き裂電播の速度論
10.再結晶の金属学的考察
  ・各種金属材料の再結晶温度の測定
  ・再結晶集合組織
11.電位差滴定法
  ・化学物質の酸解離定数の予測
  ・滴定曲線のカーブフィッティング
12.超伝導浮上実験
  ・超伝導材料と永久磁石、液体窒素を用いて浮上実験を行う。また、液体酸素の物性評価と、液体酸素温度における浮上も体験する。
13.口頭試問1
14.口頭試問2
15.討論会(全教員と学生による質疑応答)

評価方法と基準

全ての実験に出席し、実験結果および考察をまとめ、関連課題をレポート提出し評価する。
また、実験に対する理解度を深めるため、口頭試問を行い、これも評価の対象とする。
評価の配分は
レポート:80%; 口頭試問:20% とする。

教科書・参考書

各実験毎に実験テキスト教材を配布する。

履修前の準備

1、2年次開講の専門科目を履修しないと支障をきたす実験題目が殆どのため、十分注意すること

学習・教育目標との対応

(D) 金属、セラミックス、有機材料および半導体材料などの各種主要材料が示す性質と用途を理解する
(I) 研究開発目的を達成するための実験を計画する知識と実行する技術を身につける。また、実験結果を解析し、考察、討議できる能力を身につける。

オフィスアワー

事前のアポイントをとれば豊洲校舎各教員研究室にて対応可能

環境との関連

環境に関連しない科目

最終更新 : Thu Sep 20 07:44:07 JST 2012