C0650600

ドライプロセス工学

Dry Process Engineering

開講部

工学部

開講学科

材料工学科

開講学年

3年次

開講時期

後期

単位数

2

単位区分

選択必修

系列区分

専門

講義区分

講義
教授今井八郎この先生のアンケート一覧を参照

授業の概要

金属材料の用途が多様化するにしたがい、機能化して使用することが各方面で行われている。金属材料を機能化して使用する方法の一つとしてドライプロセスがある。ここではそれらのいくつかについて方法、原理、応用等を講義する。実用されている材料の紹介及び研究分野で何が今、問題になっているかについて随時説明する。演習は関連分野の研究所・工場見学を行う。
ドライプロセスによる材料の創製、改質には大きなエネルギーが必要であり、その結果CO2などの地球環境にとって悪い物質が発生する。省エネルギー、省資源に配慮した方法の開発などについても講義する。

達成目標

1.表面処理による材料の改良法はWetとDryに分けられる。Dryによる材料改良法の基礎と応用を理解し、修得させる。

授業計画

1.ドライプロセスとは
  ・ドライプロセス法の紹介
  ・環境に配慮したドライプロセス法
  ・種類、応用、実用例
2.プラズマの科学
  ・プラズマとは ・自然界のプラズマ現象
3.プラズマの実用化
  ・プラズマジェット ・レーザーと電子ビーム
4.PVD(1)
  ・PVD(Pysical Vapor Deposition)の原理
  ・真空蒸着
5.PVD(2)
  ・イオンプレーティング
  ・イオンプランテーション
6.演習
7.PVD(3)
  ・スパッタリング ・PVDの応用、実用例
8.CVD(1)
  ・CVD(Chemical Vapor Deposition)の原理
  ・プラズマCVD ・熱CVD
9.CVD(2)
  ・光CVD ・ MOCVD ・プラズマ重合
  ・CVDの応用、実用例
  ・PVD、CVDの省エネルギー方法
10.溶射(1)
  ・溶射とは ・γ5(高周波)プラズマ
  ・原理と応用
11.溶射(2)
  ・減圧雰囲気プラズマ ・レーザー法
  ・超高圧 フレーム溶射
12.演習
13.浸炭、窒化
  ・浸炭、室化の原理・浸硫処理
  ・イオン室化 タフトライド処理
  ・浸炭剤、室化剤の処分法とその設備投資
14.金属被覆
  ・溶融法 ・各種応用例 ・メタライズ法
15.ドライプロセスのまとめ
  ・ドライプロセスの今後の発展の可能性を探る。
16.演習
演習時間を利用して外部の公的研究所等2ヶ所ほど見学する。
17.溶射(1)
  ・溶射とは ・γ5(高周波)プラズマ
  ・原理と応用
18.演習
19.溶射(2)
  ・減圧雰囲気プラズマ ・レーザー法
  ・超高圧 フレーム溶射
20.演習
21.浸炭、室化
  ・浸炭、室化の原理・浸硫処理
  ・イオン室化 タフトライド処理
  ・浸炭剤、室化剤の処分法とその設備投資
22.演習
23.金属被覆
  ・溶融法 ・各種応用例 ・メタライズ法
24.演習
25.自然を真似した材料の創成
26.演習
27.ドライプロセスのまとめ
  ・ドライプロセス法及び処理材の今後の発展の可能性を探る
28.演習
  ・外部公的機関研究所の見学
29.演習
  ・外部公的機関研究所の見学
30.試験

評価方法と基準

講義出席、課題提出等の平常点と期末試験で評価する。

教科書・参考書

マテリアルズサイエンス基礎編改訂II版(今井八郎著)
学会誌、表面技術(表面技術協会)

履修前の準備

表面処理されている材料の認識

オフィスアワー

事前にアポイントをとれば、いつでも研究室にて対応可能

環境との関連

環境教育科目 (環境教育割合100%)

最終更新 : Thu Mar 28 07:45:55 JST 2013