応用有機材料 |
Applied Organic Materials |
開講部 | 工学部 |
開講学科 | 材料工学科 |
開講学年 | 3年次 |
開講時期 | 前期 |
単位数 | 2 |
単位区分 | 選択 |
系列区分 | 専門 |
講義区分 | 講義 |
講師 | 髙谷克彦 |
1. | 基本的な有機材料の構造と性能、実用化された用途分野、技術原理等について理解し、基本的な説明・議論ができる。 |
1. | 応用有機材料概要:有機材料とは、新技術が拓く技術革新と歴史、工業化社会において材料が果たす役割と使命、講義の進め方 |
2. | 高分子材料設計:高分子の概念の発見・証明とノーベル化学賞(H.Staudinger);有機材料の構造と性質、高分子と分子量、重要な特性、熱可塑性材料と熱硬化性材料、 |
3. | 結晶性材料1;ポリエチレンの発見:第二次世界大戦の流れを変えたレーダー誕生とポリエチレン、高分子結晶、折りたたみ構造、低圧法ポリエチレン発見とノーベル化学賞(K.Ziegler)、結晶性と密度、その工業的意味、製法と加工、高分子固体は流れる |
4. | 結晶性材料2;ポリプロピレンの発見:立体構造のコントロールとノーベル化学賞(G.Natta)、立体規則性構造、透明性と不透明化の制御、環境に優しい最軽量で高速加工性の材料 |
5. | 非結晶性材料1;ポリスチレン:リビングポリマー、ブロックコポリマーの合成と工業化実現、合成ゴムの世界、非結晶性材料の構造と特性、金型転写性、電気・電子・包装用透明容器材料 |
6. | 非結晶性材料2;PMMA:透明とは、透明材料の応用、電磁波、光の波長と性質、直進性、屈折、反射、干渉、散乱等基本的性質と光学、エレクトロニクス、自動車分野等への応用 |
7. | 非結晶性材料3;光学用材料:レンズ、非球面レンズ、光学フィルム(写真フィルム、反射防止膜、導電透明膜)、光ディスク、導波路と導光板、高速高密度光情報通信時代を拓くGI型POF、POFとオプトエレクトロニクス |
8. | 複合材料;複合有機材料;ハイブリッド材料、界面と表面処理、接着とは何か、シランカップリング剤、GFRPとCFRP、易接着材料、複合化と相溶性(濡れ)、相乗効果、複合化による自動車、航空機の技術革新、有機と無機の融合の時代へ、 |
9. | ポリマーアロイ:溶解とは(相容と非相容)、異種材料間の特長を活かし欠点を補う材料合成へ、界面接着、溶解度パラメーター、相溶化剤、ミクロ相分離、非相溶性アロイとポリマーアロイの工業的意義、ABS樹脂 |
10. | 合成ゴム;ゴムの発見、ゴムとは、ゴム弾性、分子構造、合成ゴムと天然ゴム、ゴムの応用と加工、スーパータフ材料の設計、自動車とゴム、タイヤと摩擦、建築物耐震強度とゴム免震構造・装置 |
11. | 機能性材料1;エンジニアリングプラスチックス(エンプラ)、金属に代わる有機材料、機能と性能、高耐熱性材料(スーパーエンプラ)、プリント基板等電気・電子、情報・表示装置、自動車・航空・宇宙等の分野への応用 |
12. | 機能性材料2;燃焼とは、アポロとソユーズ、酸素濃度と燃焼範囲、燃焼と爆発、火災と人命保護、難燃材料、難燃性試験方法と難燃性評価世界基準、難燃剤と安全性評価、摩擦と磨耗とは、超高分子量ポリエチレン、潤滑剤、自己潤滑性材料 |
13. | 機能性材料3;導電性高分子;導電性ポリアセチレンの発見とノーベル化学賞(白川英樹)、導電原理、帯電防止材料から高導電性材料まで、フォトレジスト、感光性プラスチックス |
14. | 環境対応材料;環境と有機高分子、グリーンケミストリー、地球温暖化と温室効果ガス(Greenhouse gas)、バイオプラスチック(カーボンニュートラル)、環境負荷、資源問題、LCA,リサイクルと課題 |
15. | 試験 |
・ | 1.講義終了後、講義室または講師控え室 |
・ | 2.E-Mailも可能: ZAN14601@nifty.com(自宅) または;i970041@sic.shibaura-it.ac.jp(芝浦工業大学) |