D0032500

有機化学1

Organic Chemistry 1

開講部

工学部

開講学科

応用化学科

開講学年

1年次

開講時期

前期

単位数

2

単位区分

選択必修

系列区分

専門

講義区分

講義
教授友田晴彦この授業の2009年度のアンケートを参照

授業の概要

(授業の概要と目的)マクマリー著「有機化学概説 第6版」を用いて有機化合物の物理的及び化学的性質について、その構造特に炭素—炭素の結合様式と関連させながら講義する。即ち、個々の結合化合物に共通した反応性などを官能基とその構造に関連させながら基礎的、理論的な面より講義する。また、立体構造について模型を示しながら講義し、光学活性や鏡像異性体について説明する。毎回授業の終わりに演習問題を行い、有機構造と官能基について理解が進んでいるかを調べる。解答は次週に行う。
(到達目標)有機化合物が共有結合で成り立っていることと、官能基の合成法と反応性について、さらに立体異性体について説明が出来るようなレベルに達すること。

達成目標

1.共有結合とイオン結合の区別が出来ること(授業計画1〜2)
2.ルイスの酸と塩基について説明が出来ること(授業計画1〜14)
3.シス、トランスについて説明できること(授業計画5)
4.芳香族と脂肪族の違いについて説明が出来ること(授業計画8〜10)
5.光学活性について説明が出来ること(授業計画10〜13)

授業計画

1.構造と結合
  ・有機化学とは何かを分かりやすく講義
  ・基礎的な電子配置と結合について    演習問題実施
2.酸と塩基
  ・共有結合について
  ・有機化学に重要な概念であるルイスの酸と塩基について定義する 演習問題実施
3.アルカン
  ・アルカンを通して有機化合物の性質を講義する
  ・基礎的な命名法を解説 演習問題実施
4.シクロアルカン
  ・シクロアルカンを通して立体配座について説明する
  ・官能基の解説      演習問題実施
5.アルケン
  ・アルケンの命名法
  ・アルケンのシスートランス異性について 演習問題実施
6.アルケンとアルキン
  ・マルコフニコフ付加反応について
・アルキンへの付加反応について                演習問題実施
7.共鳴構造
  ・Diels-Alder反応を通して共鳴について解説する         演習問題実施
8.芳香族化合物
  ・ベンゼンの構造について
  ・芳香族求電子置換反応について 演習問題実施
9.芳香族化合物(2)
  ・フリーデルクラフツ反応について
  ・置換基効果と有機合成      演習問題実施
10.立体化学
  ・炭素?炭素結合の光学活性について
  ・キラル化合物とは   演習問題実施
11.立体化学(2)
  ・メソ化合物について
  ・2個以上のキラル中心を持つ化合物について 演習問題実施
12.ハロゲン化アルキルの反応
  ・グリニャール反応について        演習問題実施
13.求核置換反応
  ・ラセミ体と反応による立体化学   演習問題実施
14.脱離反応
  ・脱離反応を解説し求核置換反応と比較する           演習問題実施
15.演習問題
  ・講義で理解不足と思われるところを復習            演習問題実施
16.定期試験 教科書、プリントなどすべて参照不可

評価方法と基準

講義後、毎回演習問題を行うが出席状況と習熟度を見るだけである。出席は義務付けられているので、出席回数が三分の二に満たない場合は定期試験を受けられないことがある。期末試験で100%評価する。

教科書・参考書

教科書:マクマリー著・伊東、児玉訳 「有機化学概説 第6版」(東京化学同人)

履修前の準備

共通科目の「化学1」も同時に履修すること

学習・教育目標との対応

1.(B)無機化学,有機化学,物理化学,分析化学,生物化学,化学工学,高分子化学,材料化学等の応用化学の基礎知識と,その応用能力.

オフィスアワー

大宮校舎の講義前40分と豊洲校舎では授業時間と会議以外はいつでも可能
メールでも質問は受け付ける

環境との関連

環境に関連しない科目

最終更新 : Thu Sep 20 07:44:23 JST 2012