D0031700

有機化学2

Organic Chemistry 2

開講部

工学部

開講学科

応用化学科

開講学年

1年次

開講時期

後期

単位数

2

単位区分

選択必修

系列区分

専門

講義区分

講義
教授友田晴彦この授業の2008年度のアンケートを参照

授業の概要

(講義の概要と目的)有機化学1にひきつづき、マクマリー著「有機化学概説」の後半部分8章から14章までを演習を交えながら講義する。有機化合物の構造を求核置換反応や縮合反応などを通してより理解を進める。アルコール類やカルボニル化合物の理解を通して有機化合物の構造と求核置換反応や縮合反応などの諸反応の理解をする。核磁気共鳴吸収スペクトルや赤外線吸収スペクトル等の機器分析法の講義を通して有機化合物の同定法を学ぶ。
(達成目標)カルボン酸やアルデヒドなどの官能基を通して酸化反応、還元反応さらにグリニヤール反応についての知識を理解し、簡単な有機化合物の合成ができるようになること。核磁気共鳴吸収スペクトルや赤外線吸収スペクトルなどにより有機化合物の構造決定が出来ることが理解できること。

達成目標

1.求核置換反応について、基礎的な説明が出来ること
2.脱離反応と求核置換反応の違いの簡単な説明ができること
3.縮合反応について簡単な説明が出来ること
4.カルボニル化合物について基礎的な知識が得られること
5.赤外線吸収スペクトルと核磁気共鳴吸収について基礎知識が得られ、簡単なスペクトルの解説が出来ること

授業計画

1.アルコール、フェノールとエーテル
  ・アルコール、フェノールとエーテルの命名法について
  ・アルコール類の合成について
             演習問題実施
2.エーテル
  ・ウィリアムソンのエーテル合成法
  ・エポキシドについて
             演習問題実施
3.アルデヒドとケトン
  ・カルボニル化合物とは
  ・アルデヒドとケトンの性質と反応性について
             演習問題実施
4.アルデヒドとケトン(2)
  ・アルデヒドとケトンの合成法
  ・グリニヤール試薬について
             演習問題実施
5.カルボン酸とその誘導体
  ・カルボン酸の合成法
  ・カルボン酸の酸性度について
             演習問題実施
6.カルボン酸とその誘導体
  ・エステルの化学
  ・ニトリル、アミドやナイロンについて
             演習問題実施
7.カルボニル化合物について
  ・ケト−エノール互変異性
  ・カルボニル化合物のα置換反応
             演習問題実施
8.カルボニル化合物について
  ・アルドール反応
  ・エステルの縮合反応
             演習問題実施
9.カルボニル化合物について
  ・アルデヒドの置換反応
  ・エステルの縮合反応
             演習問題実施
10.アミンについて
  ・アミンの構造と性質、塩基度について講義
             演習問題実施
11.アミンについて
  ・アミンの反応とジアゾニウム塩:Sandmeyer反応について
             演習問題実施
12.構造決定法
  ・赤外分光法と紫外分光法を講義する
              演習問題実施
13.構造決定法
  ・核磁気共鳴分光法を講義する
              演習問題実施
14.まとめと演習
  ・理解が不十分と思われる部分の講義と演習
15.有機生物化学のさわり
  ・グルコースの構造などの簡単な説明と1回目から11回目までの復習演習
16.定期試験:100点満点

評価方法と基準

出席は義務づけられているので出席が三分の二に達しないものは試験を受けられないことがある。
講義ごと毎回演習問題を行うが、期末試験で100%の評価を行う。
試験は100点満点で60点以上を合格とする。

教科書・参考書

マクマリー著/伊東・児玉訳「有機化学概説」第6版(東京化学同人)

履修前の準備

有機化学1を必ず履修しておくこと。化学1も出来るだけ履修しておくこと

学習・教育目標との対応

1.(B)無機化学,有機化学,物理化学,分析化学,生物化学,化学工学,高分子化学,材料化学等の応用化学の基礎知識と,その応用能力.

オフィスアワー

大宮校舎では授業前40分間と講義後20分ぐらいは講師室にて質問を受け付ける。
豊洲校舎では講義と会議以外はいつでも質問を受け付ける。また、メールでも質問を受け付ける。
メールでも受け付ける

環境との関連

環境に関連しない科目

最終更新 : Thu Mar 28 07:46:08 JST 2013