D0041600

有機合成化学

Synthetic Organic Chemistry

開講部

工学部

開講学科

応用化学科

開講学年

3年次

開講時期

前期

単位数

2

単位区分

選択

系列区分

専門

講義区分

講義
教授北川理この先生のアンケート一覧を参照

授業の概要

有機化学1,2および有機反応論の履修を前提に、目的とする化合物を合成するにはどのような出発物質から、どのような反応を組み合わせてゆけば効率的に合成できるかについて講義する。はじめに、有機合成の視点から最も重要な反応、とくに、分子骨格の基礎となる炭素‐炭素形成反応や酸化・還元反応を中心に解説する。また,現在の有機合成化学の主要な研究テーマである不斉反応や,有機化合物の合成法を考える際に重要な指針となる「逆合成法」についても解説する。

達成目標

1.有機化合物合成で最も重要な炭素-炭素結合形成の考え方と基本的な反応を知ることができる。
(授業計画1潤オ5)
2.芳香環への官能基導入のための合成反応についての知識が得られる。
(授業計画6潤オ7)
3.酸化・還元による官能基変換法についての知識が得られる。(授業計画9潤オ12)
4.立体特異的反応ならびに不斉反応を利用したジアステレオマーやエナンチオマーの選択的合成が理解できる(授業計画13潤オ14)
5.合成計画立案の方法論が理解できる。
(授業計画15)

授業計画

1.有機合成化学の意義,カルボアニオンを経由する炭素-炭素結合形成反応(1)
2.カルボアニオンを経由する炭素-炭素結合形成反応(2)
3.カルボアニオンを経由する炭素-炭素結合形成反応(3)
4.カルボアニオンを経由する炭素-炭素結合形成反応(4)
5.カルボアニオンを経由する炭素-炭素結合形成反応(5)
6.芳香族化合物への官能基の導入(1):芳香族求電子置換反応
7.芳香族化合物への官能基の導入(2):芳香族求核置換反応
8.中間テスト
9.酸化反応
10.酸化反応
11.還元反応
12.還元反応
13.立体特異的反応(アルケンへの付加)
14.不斉反応について
15.逆合成法(レトロシンセシス)

評価方法と基準

期末試験と中間試験の総合成績で判定する。

教科書・参考書

教科書:講義用プリントを配布する
参考書:マクマリー著 伊東・児玉訳「有機化学概説」第5版(東京化学同人)
    ウォーレン有機化学 ウォーレンら著 野依ら訳 (東京化学同人)

履修前の準備

有機化学1,2と有機反応論を履修しておくこと。

学習・教育目標との対応

1.(B)無機化学,有機化学,物理化学,分析化学,生物化学,化学工学,高分子化学,材料化学等の応用化学の基礎知識と,その応用能力.

オフィスアワー

火曜日12:00潤オ13:00(大宮・化学教室)
在室時は原則的にいつでも可(豊洲・研究室)

環境との関連

環境教育科目 (環境教育割合30%)

最終更新 : Thu Sep 20 07:44:25 JST 2012