D0050700

分析化学1

Analytical Chemistry 1

開講部

工学部

開講学科

応用化学科

開講学年

1年次

開講時期

後期

単位数

2

単位区分

選択必修

系列区分

専門

講義区分

講義
教授正留隆この先生のアンケート一覧を参照

授業の概要

溶液及び溶液内反応の特徴、溶液内化学平衡の概念および各種の化学平衡とその分析化学への応用についての基本的な考え方を習得する。

達成目標

1.溶液の濃度(mol, g当量、モル濃度、規定度、重量百分率、容量百分率など)および活量、イオン強度、活量係数の計算ができる。(授業計画の1〜3に対応)
2.強酸、強塩基、弱酸、弱塩基、弱酸の塩、弱塩基の塩および緩衝溶液のpHの計算ができる。(授業計画の4〜7に対応)
3.生成定数の値を用いて、金属錯体の溶液内平衡の計算ができる。(授業計画の9〜11に対応)
4.溶解度積の値を用いて難溶解性塩の溶解度の計算ができる。(授業計画の12〜15に対応)

授業計画

1.溶液の濃度(1)
・mol、g当量、モル濃度、規定度
2.溶液の濃度(2)
・重量百分率、容量百分率、ppm、ppb、ppt
3.溶液の濃度(3)
・活量、イオン強度、活量係数の計算
4.酸塩基平衡(1)
・酸塩基の概念、水溶液中の化学平衡の基本的取り扱い、酸や塩基を含む溶液の
pHの計算
5.酸塩基平衡(2)
・弱酸や弱塩基の塩を含む溶液のpHの計算、緩衝溶液とそのpHの計算
6.酸塩基平衡(3)
・多塩基酸の種々の化学種の分布、中和滴定曲線と終点の検出
7.酸塩基平衡(4)
・酸塩基平衡のまとめと問題演習
8.中間試験(範囲は上記1-7)
・ウエイト(1-3:35%、4-7:65%)教科書、参考資料など参照不可、電卓使用可
9.錯形成反応(1)
・キレート化合物、単座配位子、多座配位子、キレート生成、反応金属錯体の逐次生成定数、全生成定数
10.錯形成反応(2)
・金属錯イオンの組成分布、絶対生成定数、条件付き(有効)生成定数
11.錯形成反応(3)
・金属イオンとEDTAの錯形成に及ぼすpHなどの影響、金属イオンの理論的キレート滴定曲線の計算法
12.沈殿生成平衡(1)
・難溶性塩の溶解と溶解度積
13.沈殿生成平衡(2)
・難溶性塩の溶解性に影響を与える因子(その1)
14.沈殿生成平衡(3)
・難溶性塩の溶解性に影響を与える因子(その2)
15.沈殿生成平衡(4)
・理論的沈殿滴定曲線の計算法
16.定期試験(範囲は上記9-15とする。ウエイト、9-11:50%、12-15:50%)教科書、配布資料など参照不可、電卓使用可

評価方法と基準

達成目標1および2は、中間試験、達成目標3および4は、期末試験により評価する。
科目の合否は(中間試験:50点満点)+(期末試験:50点満点)として、総合得点が60点以上を合格とする。

教科書・参考書

教科書:「基礎分析化学」宗林由樹、向井 浩著/サイエンス社
演習書:「基礎分析化学演習」菅原正雄著/三共出版
参考書:「基礎化学コース 分析化学I」井村久則、鈴木孝治、保母敏行共著/丸善、「クリスチャン 分析化学I・基礎」土屋正彦、戸田昭三、原口紘喜監訳/丸善、「分析化学」大橋弘三朗他3名著/三共出版、「化学教科書シリーズ 分析化学概論」田中稔、他2名著/丸善、「基本化学シリーズ7 基礎分析化学」小熊幸一他5名著/朝倉書店、「定量分析化学改訂版」鳥井泰男、康智三共訳・培風館、「環境分析化学」合原 真他5名著/三共出版、「分析化学」阿部、渋川、角田訳/東京化学同人、「ベーシック分析化学」高木 誠編著/化学同人など多数

履修前の準備

高等学校で学んだ化学I,IIをもう一度復習しておくことが望ましい。

学習・教育目標との対応

1.(B)無機化学,有機化学,物理化学,分析化学,生物化学,化学工学,高分子化学,材料化学等の応用化学の基礎知識と,その応用能力.

オフィスアワー

・授業終了後2時間程度、大宮校舎講師室にて
・大宮校舎での講義・実験日以外であれば、研究室へどうぞ。

環境との関連

環境関連科目 (環境教育割合10%)

最終更新 : Thu Mar 28 07:46:11 JST 2013