D0101800

分離工学

Separation Engineering

開講部

工学部

開講学科

応用化学科

開講学年

3年次

開講時期

前期

単位数

2

単位区分

選択

系列区分

専門

講義区分

講義
准教授野村幹弘この先生のアンケート一覧を参照

授業の概要

 化学工学は化学製品の生産を工業規模で行う際に必要な方法論である。特に分離操作はその中の重要な部分を成している。また、この方法論は環境問題の解決にも役立ってきた。本講義では物質分離の原理およびその方法を学ぶと共に物質移動論に基づく分離プロセスの理解と分離装置の設計および操作について学ぶ。

達成目標

1.物質分離の原理とその方法の理解
2.異相間の平衡および物質移動の理解
3.分離装置の設計および操作の考え方の理解
4.ガス吸収、蒸留、吸着、膜分離などによる物質分離の考え方とそれぞれの分離方法を互いに関連付けて理解することにより分離工学の基礎知識を身に付ける。
5.物質分離の工学的手法としての基本設計の考え方を習熟し、問題の状況に応じて適切に使いこなせる能力を育成する。

授業計画

1.物質の分離の原理と方法
2.異相間の平衡および物質移動
3.充填層型ガス吸収装置の設計の考え方とその方法
4.充填層型ガス吸収装置の設計および操作
5.蒸留分離における気液平衡と平衡分離係数
6.単蒸留および連続蒸留塔の所要理論段数
7.連続蒸留塔の設計および操作
8.中間試験
9.吸着材料および応用
10.膜分離概要
11.濃度分極現象の理解
12.浸透圧および毛管凝集の理解
13.膜を用いたガス分離
14.まとめ
15.期末試験

評価方法と基準

〔評価方法と評価基準〕
  達成目標 1. 2. 3. を蒸留分離などについての中間試験と膜分離などについての期末試験およびそれぞれの分野の課題の結果より評価する。科目の合否は中間試験(40点)+期末試験(40点)+ 課題(20点)として、総合点が 60点以上を合格とする。

教科書・参考書

教科書
  Geankoplos, C. J. : Transport Processes and Separation Process Principles, Chapter 10~13

参考書
  分離の技術 木村尚史、中尾真一 大日本図書
  日本膜学会 膜学実験シリーズ 人工膜編 共立出版

履修前の準備

 化学工学1、2、物理化学1、2を履修のこと

学習・教育目標との対応

1.(B)無機化学,有機化学,物理化学,分析化学,生物化学,化学工学,高分子化学,材料化学等の応用化学の基礎知識と,その応用能力.

オフィスアワー

質問は研究室(豊洲校舎)にて受け付ける。事前にアポイント必要。

環境との関連

環境教育科目 (環境教育割合30%)

最終更新 : Thu Sep 20 07:44:32 JST 2012