D0201600

有機マテリアル化学

Organic Material Chemistry

開講部

工学部

開講学科

応用化学科

開講学年

3年次

開講時期

後期

単位数

2

単位区分

選択

系列区分

専門

講義区分

講義
教授友田晴彦この授業の2008年度のアンケートを参照

授業の概要

(授業の概要と目的)近年、一見古いイメージの化粧品や香料などに、現在はハイテクノロジーが使われている。特に有機合成色素は書き込み可能なCDの記録層としてなど、各方面で機能性材料として実用化されていることなどを中心に講義する。又、ノートパソコン用ディスプレイに使われている液晶は、ディスプレイ中でどのような動きをするかなどをパワーポイントを用いて講義する。さらに、有機蛍光性色素が薄型テレビの有機ELディスプレーに使用されていることなどについても講義する。
(到達目標)有機機能性材料とは何か、どのような有機化合物を用いると特異な機能が現れるかを理解し、他者に簡単に説明できるようになること。

達成目標

1.機能性有機化合物とは何かを理解し身近な物で何に使われているかを説明できるようになること
2.機能性有機化合物のうち特に有機合成色素についての理解を深められること
3.ディスプレイと有機化合物との関係についての理解ができるようになること

授業計画

1.有機材料入門
  ・有機材料とはなにかを説明し、取り上げる内容を概説
2.色素増感太陽電池入門
  ・太陽電池の歴史とその進歩を解説燃料
3.液晶パネル
  ・液晶とはいかなるものかどのような原理でディスプレイに使われているのかを解説
4.液晶分子とは
  ・液晶分子の構造と合成法について解説
5.有機電界発光性色素
  ・次世代型ディスプレイに使用されている有機蛍光性色素について解説
6.クロミズム(1)
  ・クロミズム全般を説明し、実用例を示す
7.クロミズム(2)
  ・フォトクロミズムを中心に説明し、実用例を示す
8.有機記録材料
  ・DVDなど急速に広がる記録材料と有機化合物の関係を解説
9.レーザーとは
  ・記録材料には欠かせないレーザーについて解説
10.非線形光学材料とPHB
  ・DVDなど急速に広がる記録材料と蛍光性有機化合物の関係を解説
11.蛍光プローブとは
  ・生体分析には欠かせない蛍光プローブとはどのような物かについて解説
12.電子ペーパーとは
  ・電子ペーパーとはどのような物かについて解説
13.燃料電池入門
  ・近年実用化が進む燃料電池に関しての解説
14.香料入門
  ・香料の構造と合成法などについての解説
15.期末試験

評価方法と基準

理解力の調査のため小テストを4回ぐらい行うが、記述式の期末テストで100%評価を行う。
出席は義務づけられているので三分の二以上の出席がない場合は試験が受けられない場合がある。

教科書・参考書

教科書は使用しないが、参考書として「有機機能材料」荒木孝二等著、東京化学同人が特に参考になる。また「機能性色素」大河原等共著、講談社、「新素材応用戦略」オーム社なども参考となる。

履修前の準備

特になし

学習・教育目標との対応

1.(B)無機化学,有機化学,物理化学,分析化学,生物化学,化学工学,高分子化学,材料化学等の応用化学の基礎知識と,その応用能力.

オフィスアワー

豊洲校舎において、講義と会議に出かけている以外の在校中
メールでの質問も受け付ける

環境との関連

環境に関連しない科目

最終更新 : Thu Mar 28 07:46:17 JST 2013